2015年11月18日

『岸辺の旅』(なんばパークスシネマ★★★★)

 死んだはずの夫が戻ってきて、夫婦で旅をする物語。
 というあらすじとは全く印象が違う映画。片方は死者なのに、そう感じさせない、何とも不思議な雰囲気がある。でも時折ホラー風になるのは、黒沢清らしいというべきか。
 死者であることを感じさせない淡々とした佇まいの浅野忠信と、それを何事も無く受け入れる深津絵里、この夫婦の、冷めたようでいて、夫婦愛を感じさせる演出が何とも良い。
 物語は淡々とし過ぎてるとは思うけど、幕引きも良かった。

 ちなみに、この映画で一番怖いのは、蒼井優であることは間違い。
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2015年11月15日

2015年11月映画鑑賞予定

 2015年10月に観た映画は『岸辺の旅』『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』『バクマン』『ジョン・ウィック』の4本。
 オススメは、『バクマン』。これは良い実写化。EDはジャンプ好きなら必見。
 あと黒沢清『岸辺の旅』も好きなんだけど、万人向けとは言いがたいしなぁ。

◎観に行く予定の映画
『顔のないヒトラーたち』 シネ・リーブル梅田にて公開中 
 ナチスの犯罪を裁く“アウシュヴィッツ裁判”が開かれるまでを描いた映画。
 1958年ドイツではアウシュヴィッツの虐殺が知られていなかった、という事実に驚き。正義を貫こうとする若い検事により、その事実が日の目を見る、アウシュヴィッツ裁判までを見事に描いている。

『ヴィジット』 公開中
 ナイト・シャマラン監督の最新作は、原点回帰なホラー・サスペンス。
 シャラマン完全復活、というのはちょっと言い過ぎだと思うけど、ホラー・サスペンスとしては悪くない出来。少なくとも次回作は期待してもいいかも、という気分にはさせてくれた。

『ガールズ&パンツァー 劇場版』 TOHO系にて21日(土)公開
 ミリタリー学園TVアニメ『ガールズ&パンツァー』の完全新作の劇場版。
 TV版が面白かっただけに期待大。前売り券も購入して観に行く予定。

◎気になっている映画
『ハーモニー』 公開中
 SF作家・伊藤計劃が遺した3本の長編小説を劇場アニメ化する<Project Itoh>の1作。
 と言っても、実は一番有名な『虐殺器官』ですら読んでないのだけど、かなり鬱な作品と評判なのでちょっと気になっているところ。原作未読なのは足かせにはならないっぽい?

『劇場霊』 21日(土)公開
 Jホラーの先駆けであった『女優霊』から20年、中田秀夫監督の新作。
 『女優霊』と同様、劇場で出演者やスタッフに襲いかかる恐怖の数々を描くらしいけど、かなりテイストは違っているとのこと。『女優霊』のことは忘れて観るのが良さそう。
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2015年11月13日

『ジョン・ウィック』(TOHOなんば★★★1/2)

 亡き妻から贈られた愛犬を、マフィアのボンボンに殺された元凄腕の殺し屋の復讐劇。と書くとバカ映画っぽく思えるけど、キアヌ・リーブス演じる必ず殺すマンな殺し屋の無双を思う存分愉しめるステキ映画だったりする。
 ただ断っておくと、愛犬を殺されて復讐、というのは笑うところでなく、結構納得いく描写になっている。あとあんな愛らしい犬を殺されたら、そりゃキレるわ(苦笑)。
 アクション映画としても悪くない。一対多の銃撃戦で、相手の身体を極めて投げて無力化してる間に、違う相手を射撃しつつ、回復する前に数発撃ってとどめを刺す、という流れが素晴らしい。きちんと防弾チョッキを着てるのも良い。
 でも一番面白いのはその設定と世界観。キアヌに会った相手は、驚き慄くか、敬意を払うか、どちらかの反応で、伝説の殺し屋を見事に描写してる。引退する前はどんだけ凄い殺し屋だったんだ、キアヌ(笑)。それに裏社会のルールに則って殺し屋達が生活してたり、独自の報酬のコインが運用されてたりとか、殺し屋が滞在する専用のホテルとか、死体をクリーニングしてくれる清掃業者とか、愉しすぎる。
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2015年11月08日

『ヴィジット』(TOHO梅田★★1/2)

 M・ナイト・シャラマン監督完全復活、というのはちょっと言い過ぎだと思うけど、ホラー・サスペンスとしては悪くない出来。少なくとも次回作は期待してもいいかも、という気分にはさせてくれた。
 とはいえ、真相の内容が内容だけに、真相が分かるのをもう少し引っ張った方が良かったのでは? そこからの展開も微妙。所詮、相手が相手だしなぁ。
 POV形式はすでに手垢まみれではあるものの、構図や怖がらせ方は良い感じ。それでも老婆がわざわざカメラ動かしたりとか、無理があるよなぁ。あと不自然な演出が多くて、思わせぶりなだけだった気がするが、どうなんだろう?
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2015年11月03日

『顔のないヒトラーたち』(シネ・リーブル梅田★★★★1/2)

 1958年ドイツではアウシュヴィッツの虐殺が知られていなかった、という事実に驚き。正義を貫こうとする若い検事により、その事実が日の目を見る、アウシュヴィッツ裁判までを見事に描いている。
 今だからこそアウシュヴィッツの虐殺は知れ渡っているが、初めて自国の闇を知った主人公たちの心中を考えると、やりきれないものがある。まさしく『深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ』という言葉通りだろう。
 ただそれを単に善悪で切り捨てず、闇はどこにでもあるとしているのも良い。
 またアウシュヴィッツ裁判に至るまでの史実も興味深いが、人間ドラマとしても良い。
 ドイツ国内の臭いものには蓋をしようとする反応、被害者たちの思い出したくない過去と対する苦悩、望まず加害者になってしまった者の深い後悔、ナチスはどこにでもいたのだという事実を突き付けられる展開など、それらを絡ませた脚本は見事。
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2015年10月30日

『バクマン。』(TOHOなんば★★★★)

 漫画の実写化として見事な出来。
 特に漫画を描くという描写が素晴らしい。漫画道具や仕事場の美術の細かさや、線を引く時の音などによって、リアリティがかなりある。漫画好きならこの点だけでも観に行く価値があるかと。
 物語もヒロイン以外の女性や家族をきれいに削ぎ落とし、あくまで主役二人の青春モノとして、きれいにまとまっている。原作と違う流れなのも良かった。ただ物語の山が何度もある感じで、冗長な印象も。
 でも一番素晴らしいのは「少年ジャンプ」愛に満ちているエンドロール。必見!
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2015年10月21日

『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』(TOHOなんば★★★)

 前作アニメミライ版は未見だったので併映は有難い。
 とにかくアニメとして出来が良い。ダイナミックによく動くので、魔女たちが飛び回る様を見てるだけでも愉しくなる。キャラクターはステレオタイプではあるものの、きちんと個性が出てるのが上手い。
 物語もテンポ良く進むし、最後の盛り上がりも派手でよかった。短編の工夫として、世界観も登場人物も分かりやすく、すんなり入り込める。
 ただ個人的には、お調子者で周囲をかき回すトラブルメーカーな主人公に全然共感を感じなかったので、物語としては好きではない。言い訳として悪気がない、を連呼するのも見苦しく感じてしまって駄目だった。
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2015年10月18日

2015年10月映画鑑賞予定

 もう10月も半ば過ぎてますが、備忘録として。

 2015年9月に観た映画は『テッド2』『死霊高校』『ナイトクローラー』『ピクセル』『進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド』『心が叫びたがってるんだ。』『キングスマン』『ピエロがお前を嘲笑う』の8本。いつのまにやらこんなに観てた(笑)。
 オススメは『キングスマン』。スパイアクション映画としても面白いけど、悪趣味全開なのもまた良し。

◎観に行く予定の映画
『岸辺の旅』 公開中
 ムビチケにて鑑賞済み。
 黒沢清監督の最新作で、カンヌ国際映画祭のある視点部門監督賞受賞。
 死んだはずの夫と、その妻の二人旅を、淡々と描きつつ、夫婦愛を感じさせる物語。と思わせながら、黒沢清らしいホラー描写もあって、なかなか油断できない。深津絵里と浅野忠信の、夫婦の関係性が何とも良かったなぁ。

『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』 公開中
 TOHOデーにて鑑賞済み。
 前作アニメミライ版の続編。前作は未見だったので併映は有難い。
 とにかくアニメとして出来が良い。ダイナミックによく動くので、魔女たちが飛び回る様を見てるだけでも愉しくなる。キャラクターはステレオタイプではあるものの、きちんと個性が出てるのが上手い。ただ個人的には主人公が好きになれないタイプだったので、物語としては微妙。

『ヴィジット』 10/23(金)TOHO系にて公開
 ナイト・シャマラン監督の最新作は、原点回帰なホラー・サスペンス。
 田舎の祖父母の家には3つの約束があって、という、なかなか愉しそうな予告編。シャマラン復活作という宣伝の仕方がちょっと哀愁を誘うが(苦笑)、観に行きたいところ。

『バクマン』 公開中
 前売り券済み。
 大場つぐみ・小畑健コンビによる漫画の実写版。
 佐藤健と神木隆之介のコンビというのは悪く無いと思うし、評判もなかなか良い感じ。EDが必見とも聞くし、観に行く予定。

◎気になっている映画
『ジョン・ウィック』 公開中
 キアヌ・リーヴス最新作は、伝説の殺し屋が愛犬を殺された恨みで、人を殺しまくる映画。
 って評判を聞くと、逆に観に行きたくなるよなぁ。

『マイ・インターン』 公開中
 アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロによるハートフル・コメディ。
 女性好みの雰囲気な映画だけど、恋愛モノではないという話だし、ロバート・デ・ニーロが好々爺を演じてる予告編を見ると、ちょっと観たくなる。

『顔のないヒトラーたち』 シネ・リーブル梅田にて公開中 
 ナチスの犯罪を裁く“アウシュヴィッツ裁判”が開かれるまでを描いた映画。
 ナチスによるユダヤ人虐殺の事実が忘れ去られようとしていた、という、今からするとあり得ない話がどうして今に至ったのかを知っておきたいので、是非観たいところ。ただシネ・リーブル梅田での上映で、しかもレイトショーがないから厳しいなぁ。
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2015年10月16日

『ピエロがお前を嘲笑う』(ブルク7★★★)

 ハッカーを題材にした犯罪モノなんだけど、ストーリー展開は面白いし、テンポは悪くないかな。ただ、どんでん返しを前提にしてるのが明白過ぎて、そこに注目するなら肩透かしな結末かと。
 どんでん返しのためのストーリーとして視てしまうと、どうしても粗が目立って見えてしまう。素直に騙されたいのに、突っ込みを入れる余地があるので、スカッと騙されない。爽快感がないのが一番の問題点かも。
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2015年10月09日

2015年9月映画鑑賞予定

 もう10月に入ってしまっているので、また備忘録ではありますが。。。

 2015年8月に観た映画は『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE 恐竜殿さまアッパレ忍法帖!』『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』『ジュラシック・ワールド』『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』の5本。
 オススメは『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』。トム・クルーズ無双のアクション映画だけではない面白さ。スパイアクション映画としても一級品です。

◎観に行く予定の映画
『テッド2』 公開中
 映画の日にて鑑賞済み。
 一発ネタの続編だけあって、全体的にテンポが悪く大味。ギャグは面白いのもあるけど(PC破壊ネタとか)、どちらかと言うと物語とは関係ない単発ギャグばかりなのでちょっと微妙。

『死霊高校』 公開中
 レイトショーにて鑑賞済み。
 POV形式による、夜の学校の怪談モノ。手ブレしまくりは勘弁だけど、夜の学校特有の怖そうな雰囲気が出てて良い。驚かせ方は、単に突然出現するだけなんだけど、その雰囲気に救われた感じ。

『ナイトクローラー』 公開中
 土曜日のお昼に鑑賞済み。
 反吐が出そうなくらいのゲス野郎をジェイク・ギレンホールが怪演。悪賢く、口が達者で、外面はいいが腹黒で、目的のためには手段を選ばない、報道パパラッチを見事に演じている。ここまで胸糞悪い主人公も珍しい。

『ピクセル』 公開中
 日曜のお昼に鑑賞済み。
 まさしく実写版「ゲームセンターあらし」で、凄く面白かった。
 でも80年代にゲームセンター通ってた人ならドンピシャだけど、それ以外の人はネタが分からないから微妙だろうな。ゲームネタ満載なので、そういうのが好きな人は是非。

『進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド』 公開中
 公開初日に鑑賞済み。
 いやー、出来が酷すぎて、逆に面白かった。もちろん誉めてない。
 世界観に合わない真っ白な部屋の片隅にジュークボックス、そこでワイン片手に、世界の秘密を語り始める男、と厨二病全開な展開は、失笑モノだったけど、こういうお話なんだと納得した以降は、とても愉しく観れた。
 とはいえ他人には絶対オススメしない。原作ファンなら怒りだして当然なレベル。

『心が叫びたがってるんだ。』 公開中
 日曜の朝イチに鑑賞済み。
 ド直球の高校青春モノの良作アニメ。少し冗長かもしれないけど、テンポが良いのであまり気にならない。展開も王道ながら、物語と、登場人物達が演じるミュージカル、どちらにもテーマが上手く乗せられているので、爽快感もあって良い感じ。

『キングスマン』 公開中
 レイトショーにて鑑賞済み。
 とにかく酷い映画(大いに褒め言葉)。
 あの花火、不謹慎極まりないはずだけど、例のBGMとあいまって、ゲラゲラ笑ってしまった。酷すぎる。
 教会のシーンも、血飛沫がないだけで、陰惨極まりないシーンのはずなのに、カッコいいと思ってしまう。これは演出の勝利というべきだろう。本当にお見事という他ない。

『ピエロがお前を嘲笑う』 公開中
 レイトショーにて鑑賞済み。
 ハッカーを題材にした犯罪モノなんだけど、ストーリー展開は面白いし、テンポは悪くないかな。ただ、どんでん返しを前提にしてるのが明白過ぎて、そこに注目するなら肩透かしな結末かと。
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