2016年12月18日

『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z 「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』(TOHO泉北★★1/2)

 物語は悪くないし、バトルも少ないながらも見応えはある。でもテンポが悪くて、ラストへの流れもいまいち。致命的なのは、狙われてるのに緊張感がないこと。なので襲撃されても、そりゃそうだ、としか言えない。
 人間に捨てられたり、裏切られたポケモン達の隠れ里、という重い設定があるんだけど、それが上手く活かせてない。結局、人間を信じられるようになった、というのは分かるけど、どうにも説得力に欠ける気がする。
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2016年12月17日

『ファインディング・ドリー』(TOHO泉北★★★)

 前作と同じ話の作りでありながら、手を変え品を変えハラハラドキドキさせる展開はさすがというしかない。
 ただ幾らなんでも万能すぎじゃない、というのと、ドリーの思い出し方がちょっとご都合主義に見えるのが難点。
 個人的には、ドリーはあまり好きになれないキャラなんだけど、周囲がどう思っているのかをきちんと演出しているのは上手い。そういう視点なら確かに納得だ。
 あと吹替で見たので、「大切なことはすべて八代亜紀が教えてくれた」という映画でした。いやマジで。
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2016年12月16日

『ブレア・ウィッチ』(TOHOなんば★★1/2)

 前作で行方不明になった姉を探すため、弟と友達が森に入る、という正当な続編。ずっと手持ちカメラを持ってる不自然さを、耳掛けカメラで解消したり、今風にドローンで空撮したりと、新しい要素はある。でも内容は前作とほぼ同じで、続編というより焼き直しにしか見えないのが難点。
 怖くみせる演出はあるものの、結局お化け屋敷の驚きでしかないのは変わらずで、真っ暗な森の中を、不気味な音や周囲からの悲鳴で、恐慌に陥る登場人物たちに、共感して怖がるかどうか。とはいえ、この世ならざる化物を登場させて襲わせたりすると、それはそれでブレア・ウィッチらしくなくなるわけで、その辺のさじ加減が難しいのは確か。
 でもネタがバレてるだけに、逃げ惑い、ビビりまくる様子を微笑ましく感じてしまうようでは、やはり失敗かと。
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2016年12月15日

『クリーピー 偽りの隣人』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 さすが黒沢清、厭な気分にさせる、後味が悪い映画を撮ってくれる(褒め言葉)。
 とにかく隣人の香川照之が怖い。というか気持ち悪い。怪しすぎるし、不気味だ。
 それに合わせたように、怖い場面でもないのに、怖さを感じさせる演出が上手い。
 ただちょっと冗長。香川照之が怪しすぎるので、「志村後ろ後ろ!」と終始言いたくなる。テンポは悪くないけど勿体無い。あと刑事達も間抜けで、展開もちょっと都合よく進み過ぎる。
 ツッコミどころは多いけど、そこを気にしなければ、かなり面白い。そして怖い。
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2016年12月13日

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』(TOHO泉北★★1/2)

 いや、面白かった。ツッコミどころが多くて、色々と笑わせてもらった(褒め言葉)。
 敵がパックマンの理由が「なるほど納得、というか強引すぎだろ!」と思ったけど、物語も全体的にそんな感じで、その潔さが逆に清々しい。
 今までの映画での繋がりから仮面ライダー達は知り合い同士、というのを上手く物語に活かしてる点は評価出来るけど、そんなことは、鎧武の唐突過ぎる登場&ドライブの無茶苦茶な復活劇で、吹っ飛んでしまった。
 映画恒例の、ゴースト&エグゼイドの新フォームも、やりたい放題。特にあのアイコン、どう考えても協力して助けてくれるとは思えなさがステキだった。
 このぐらい突き抜けてくれると問題なし。いいぞ、もっとやれ。
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2016年12月11日

『貞子vs伽椰子』(TOHOなんば★★★1/2)

 タイトル通りのお祭り映画なんだけど、大いに愉しめた。白石監督らしい展開で「バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ」という台詞には、無茶苦茶だし、破天荒過ぎて笑ってしまうけど、発想が面白いので全然問題なし。
 いいぞ、もっとやれ!
 ただホラー映画としてもきちんとしてて、もっと適当に戦わせるんじゃないかと思ってただけに、正直意外。呪いのビデオパートは、きちんと原作踏まえてるし、怖くはなかったけど、怖がらせようとしていたのも好印象。
 見せ場はもちろん両巨頭の対決で、ワクワクしながら観てたけど、すごく愉しかったし、クスクスと笑えた。でも贅沢を言えば、対決シーンはもう少し長く観たかった。
 でも呪い勝負じゃなくて、どっちも物理攻撃だよ。いいかの、おい(いいのだ)。

 そしてオチ。
 ここまでやってくれるとは。笑いが止まらない。いやー、馬鹿っぽくて良かったです。
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2016年11月19日

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(DVD鑑賞★★★)

 有名になりすぎてアポなし突撃取材も出来なくなったマイケル・ムーアが、アメリカ国外に飛び出して、外国の社会システムの良かった探しをするお話。といっても、そこはムーアらしく、皮肉たっぷりで面白い。
 昔の刺々しい演出はかなり薄まっていて、アメリカでは到底考えられない社会システムを羨むようでもあった。正直、日本人から視ても羨ましいモノばかりだったけど。
 あとオチの『オズの魔法使』は、「なるほど、そう締めるのか」と感心した。
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『ちはやふる 下の句』(TOHO梅田★★★)

 この下の句はちょっと微妙な出来。
 上の句がチーム結成から結束までを題材にしていたのに対して、今度は個人をメインにしているけど、これがあまり成功していない。完成度は明らかに上の句の方が上。
 千早のワガママに振り回されてしまう前半の展開が、きちんと解決した形になってないのも問題。
 ただそれでも、千早役の広瀬すずは当たり役という他なく、今作でも魅力的過ぎる。野村周平、真剣佑の男性陣が振り回されるんだけど、それもまた仕方なしと思わせてくれるぐらいだ。脇を固めるかるた部の面々や、道を示す役どころの國村隼も、また良い。
 役者陣の頑張りに助けられた、というのが正直なところ。

 漫画原作の実写化、というだけでああだこうだと言われるけれど、結局は、漫画原作云々ではなく、その出来次第だと思う。もちろん原作愛は必要だけど。
そういう意味では、ちはやふるの実写化は、確実に成功例として挙げて良いかと思う。
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2016年11月10日

『デスノート Light up the NEW world』(なんばパークスシネマ★★)

「自分は頭が良くて、相手の上を行ってる」と思ってるけど、全然そうは見えない登場人物達の行き当たりばったりな行動を、延々見せつけられる、というステキな映画。
観客を驚かせるためだけの脚本は、観ていて本当に痛々しい。
を空っぽにして観てる分には面白いけど、真面目に考え始めると、ツッコミどころ満載で、疑問しか浮かばないのは勘弁して下さい。ラスト15分ぐらいは、登場人物達が何故そんな行動するのか、さっぱり分からなかったです。

にしても、エンドロール後の「あれ」には正直うんざり。
あんな馬鹿なことを最後に入れよう、とか言ったヤツは、デスノートに名前書かれるといい。

2016年09月04日

『エクス・マキナ』(テアトル梅田★★★1/2)

 女性形人工知能(AI)を題材にしたSF映画、ということしか知らずに観に行ったけど、これは面白かった。
 ほぼ全編、AIについての問答なので、好きな人にはたまらない、逆に興味なければ退屈と感じてしまうかも。ただそれだけの映画でなくて、捻りもオチもある。
 女性形AIを演じたアリシア・ヴィカンダーの演技が素晴らしく、機械らしい表情と、たまに見せる人間らしい戸惑いがすごく良かった。主人公が惹かれるのも正直分かる。あと社長役のオスカー・アイザックの胡散臭さも、また良い。
 物語自体は、冴えない雰囲気の主人公と、髭もじゃ親父、あとヒロインの問答で終始するものの、クライマックスに至る展開は刺激的だし、伏線もきちんと消化されていて、お見事。
 ただ主人公の心理状態がちょっと微妙。まあこれにもオチがついてるので、納得出来るけど。
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