2017年04月12日

『劇場版 艦これ』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 テレビ版の出来が散々だったので期待値低く観たら、悪くはなかった。という程度。冒頭の戦闘などは劇場版だけあって出来は良く、そこは満足。でも肝心のストーリーは、こんな話テレビ版でやっとけよ、と言いたくなる。延長戦をわざわざお金出して見せられた感じだ。
 艦娘とは、深海棲艦とは、という物語は、やりたいことは分かるし、良くも悪くもテレビ版を踏まえてるのは評価出来るけど、どうにも駆け足で、結局、何が起こったのか、何故そうなったのか、分からない。しかも日本アニメの悪いクセで、心象風景で片付けてしまった。

 個人的に納得いかないのは、エンドロール後。あれは完全に蛇足では。
 ネタバレになるので、例えて言うなら「あらいぐまラスカル」で、最終回の別れの後に、「でもラスカルはまだ2階にいるのです」とか言われた気分。
 別れが台無しだよ! それで本当にいいのか?
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2017年04月08日

『ハードコア』(なんばパークスシネマ★★★★)

 上映時間の96分間、ずっと主人公の目線のみの一人称映画(つまりFPSのゲーム画面と同じ)。
 殴り殴られ、吹っ飛び吹っ飛ばされ、落ちたり飛んだりと、嫌でも主人公の境遇を体感できてしまう。その上、記憶はない、声も出ないと、主人公と同一化を徹底してる上手い。
 一人称なだけのネタ映画かと思いきや、さにあらず。記憶をなくし、謎の敵から追われ、逃げ惑い、そして反撃していく様は面白いし、謎の味方ジミーの存在もすごくSF的だ。ストーリーはあってなきが如しだけど、後半のジミーとのやりとりは、グッと来た。あれは不意打ちだ。
 映画としても画期的だし、本当に主人公とシンクロしてる気分が味わえる96分間。但し画面が目まぐるしく動くので、観終わった後、かなり疲れた。また人がガンガン死ぬし、かなりグロい。
 人はかなり選ぶけど、稀有な映画体験をしたいなら是非とも観て欲しい。
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『湯を沸かすほどの熱い愛』(なんばパークスシネマ★★★★)

 これはやられた。難病モノで安っぽい感動を押し付ける映画とは一線を画する出来。
 泣けた。
 脚本に一本筋が通っていて、構成が見事。母親との縁で、繋がった家族というべきか。
 だからこそ、土下座からの続く展開には、泣くしか無い。本当にやられた。
 タイトルがそういう意味とは、という驚きも。これは観ないと分からないけど、観ると納得せざるを得ない。すごく良いタイトルだった。
 宮沢りえの熱演もさることながら、ヒッチハイカーの松坂桃李の役どころがガツンと来た。彼が出会うことが本当に良かった。
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2017年03月22日

『ジェイソン・ボーン』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 マット・デイモンとグリーングラスの黄金タッグ復活と呼ぶに相応しいアクション映画。アクションもシナリオも、舞台さえも、絶え間なく動き回ってて忙しないけど、それが醍醐味とも言えるので、大いに満足。
 とにかく誰も彼もじっとしてないのが、すごく面白い。
 ボーンvsCIAというシンプルな構図で、シナリオは目的と行き先の提示だけ。見事に余計な贅肉を削ぎ落とした感がある。
 ただ前三部作で完結してるので、リブートの理由はかなり強引かと。でも良質のアクション映画をまた観れるのは嬉しい限り。
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2017年03月20日

『10 クローバーフィールド・レーン』(DVD鑑賞★★★)

 タイトル詐欺、というべきか。密室スリラーものとしては悪くないし、タイトルであの映画の続編だと分かってる前提だと、言葉の重みが出てくるのも上手い。
 でもこのタイトルで、これを観たかったわけではないと思うんだけどなぁ。
 最後の10分ほどの展開は蛇足。
 それなら最後に「クローバーフィールド」というサブタイトルを持ってくればよかったような。もちろん、それだと分かる人がほとんどいないし、商業的には厳しいのは分かるけど。
 やっぱりタイトル詐欺だよなぁ。
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2017年03月17日

『ザ・ギフト』(TOHOなんば★★★)

 これは酷いオチ(褒め言葉)。
 的確に、かつピンポイントに、目的を達している。「ギフト」もダブルミーニングになってるのが上手い。
 ただ地に足の着いたお話だったので、予告編からサイコホラーか、不条理モノかと思ってると肩透かしかも。途中、盛り上がらないのも難点かな。
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2017年03月10日

『七人の侍(4K上映)』(TOHOなんば★★★★1/2)

 何度も観たはずの傑作を、スクリーンの、しかも4Kで観るだけで、全く別物のように感じたし、白黒のはずの画面なのに、一部、色が付いてるかのように思えた。
 これは凄い。

 改めて思ったけど、これぞ不朽の名作、類を見ない傑作。
 この映画を、オールタイムベスト入りしてる名作だからと敬遠するのは勿体無い。脚本が何とも素晴らしいし、役者陣も凄い。それでいて、ユーモアや愛嬌がある。
 山盛りてんこ盛りの映画体験をさせてくれる、至福の207分でした。
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2017年03月09日

『GANTZ:O』(TOHOなんば★★★1/2)

 これは凄い。3DCGアニメもここまで来たか!と感嘆する映像で、延々と戦闘シーンを見せてくれる。映像体験として素晴らしかった。原作の大阪編エピソードのチョイスというのも上手い。最低限の説明で後は戦闘のみという潔さ。ラストもなかなか感慨深い。
 原作未読でも問題なし。ケレン味たっぷりの戦闘が続くので、細かいことは気にせず楽しめる。
 ただ心情を語りすぎなのが難点。3DCGでも顔の表情だけで見せる事が出来るのだから、それで表現して欲しいところ。
 それにつけても黒スーツはエロい、エロすぎます。乳揺れも大いに堪能出来ます。エロいです。
 大事なことなので二回言いました。
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2017年03月05日

『映画 聲の形』(なんばパークスシネマ★★★★1/2)

 ただただ凄い。
 あの難しい原作をここまで見事に映画にした、という驚きもあるけど、それ以上に、アニメでしか出来ない画面での演出で、登場人物達の心情を、見事に代弁していた。
 優しい物語ではなく、それどころか観る人にとっては、古傷が痛む物語ですらある。贖罪の物語であると同時に、罪を犯す加害者の物語でもある。
 誰にでもオススメ出来る物語ではないけど、ラストは心に染み入るモノがあるはず。だから誰かには観て欲しい物語だ。
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2017年03月04日

『ライト/オフ』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 灯りが消えればそいつは現れる、というワンシチュエーションな短編動画を映画化。
 本当にそこにいるのか、つい灯りを付けたり消したりしてしまう、というあるあるな体験がベースなので、こなシチュエーションは怖い。
 家庭の事情を絡ませた脚本は上手いとは思いつつ、単純に、問答無用で怖がらせるだけの映画でも良かったかな。理屈をこねた分、怖さが薄れてしまった感がして、ちと勿体無い。
 あと、そいつよりも、鬱病の母親の方がリアリティがあるだけに怖かったのも難点。
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