2016年05月21日

『テラフォーマーズ』(なんばパークスシネマ★★)

 オススメしないし、観に行く人には「予告編見た? それでも観たいなら止めない」と忠告する。
 そんな出来だけど、ネットで酷評されるほど酷い作品では決してないと思う。
 演技が学芸会レベルだった、進撃の巨人後編の方が、正直観てて辛かったかと。
 ツッコミどころ満載だし、陰謀のための陰謀みたいな話だったけど、予告編見て期待値下がってれば、全然大丈夫。むしろ愉しめた。でも怖いもの見たさで観るなら、やめておけ、というレベルではあるけど。
 この映画をデビルマン級とか言ってる人は、本当に実写版観たのかなと首を傾げる次第。本当に観たのなら、そんなに軽々しく口に出せないと思う。演技が正視できないレベルの酷さで、演技というのも片腹痛いわ正露丸、という感じ。
 いや、マジでマジで。
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2016年05月05日

『ちはやふる 上の句』(TOHOなんば★★★1/2)

 原作未読。これは漫画原作の実写化の中でもかなりの成功例なのは間違いない。
 競技かるたを題材にした王道な熱血青春モノで、話自体はお約束だけど、登場人物達の悩みをきっちり描いててるので、素直に共感できる。
 とにかく広瀬すずの熱血直情かるた娘が、これ以上ないはまり役。女子高生らしい可愛さと、かるた馬鹿っぽく元気いっぱいさと、競技の時に見せる目力の強さと、色んな面を見せてくれる。それだけで満足できる一作。
 邦画の出来が悪いとか言ってるヒマがあったら、この映画を観るべき。
 邦画だから、漫画原作の実写化だから出来が悪いのではない。ヒットしてるからというだけで、原作への愛もなく、映画にするから出来が悪いのだ。
ラベル:映画
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2016年05月04日

『仮面ライダー1号』(TOHOなんば泉北★★)

 圧倒的な藤岡弘の存在感!藤岡弘の、藤岡弘のための、藤岡弘による、映画でした。
 って、企画も藤岡弘なのか、それならやむ無し。
 70歳で殺陣も見事にこなして、アクションも素晴らしい。

 但し映画としては珍作という他ない。
 何故かショッカーの内ゲバと、その作戦のスットコドッコイさにズッコケそうになる。でも何よりも、本郷猛=藤岡弘とヒロインであるJKとのキャッキャウフフを見せつけられて、頭がクラクラしそうになる。端から見ると、まるっきり援助交際にしか見えません。その上、本郷猛の言動と行動に違和感たっぷり。あかんやろ…。

 あと地獄大使の立ち位置が、ピッコロさんか、ベジータ。ショッカーの内ゲバのせいとはいえ、本郷猛と共闘するのは、違和感ありまくり。敵を鞭で捕まえて、本郷猛に「いまだ、やれ!」って、誰だお前。
 極めつけは、敵を倒して立ち去る本郷猛に、傷付きつつ、決着を求めて追いすがる地獄大使。
 本郷猛、去り際に一言「地獄大使、身体を労れよ」…盛大にずっこけそうになった。
 身体を労るショッカーの大幹部って一体…。
ラベル:映画
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2016年04月27日

『サウルの息子』(シネ・リーブル梅田★★★★1/2)

「皆さんは、強制体験型ライドアトラクション『アウシュビッツ』にて、サウルと共にユダヤ人の司祭ラビを探す旅へと出発します。なお目を背けることは出来ません。また列から離れると問答無用で撃たれますのでご注意を」

 アウシュヴィッツを追体験するために製作されたといっても過言ではなく、辛くてキツい、苦行のような映画。なので面白い映画ではないけれど、でも目を背けるべきではない。これは紛れも無く、過去にあった現実の話なのだから。
 サウルがラビを探す必死さ、最後の笑みなど、観ている時は正直分からなかった。
 でも映画評論家の町山智浩さんの解説を読んで、ようやく腑に落ちた。
 そうか、メッセージを未来に伝えるためにあれほどまでサウルは必死だったのか。
ラベル:映画
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『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(TOHO泉北★★★★)

 オリジナル版は未鑑賞だけど、さすがにリメイク版は安定の面白さ。家出したのび太たちだけで生活するために、ドラえもんが出したひみつ道具の使い方が上手く、大人から見てもすごくワクワク出来た。ひみつ道具で戦う時も、単なる力押しではなく、一捻りあったり、きちんとピンチがあったりと、ハラハラ・ドキドキがあるので、見事な冒険活劇になってる。これぞ、映画ドラえもんの真骨頂。
 家出したのび太を見守る両親の視点もきちんと描かれていて、大人が見ても納得できる物語になってる。ラストの、机に突っ伏してるのび太を見た時の、ママの誇らしげな笑みが、何とも温かい。
ラベル:映画
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2016年04月06日

『ヘイトフル・エイト』(TOHOなんば★★★★1/2)

 前半の冗長さも何のその、後半の怒涛の展開に引きこまれて、あっという間の168分だった。確かに駅馬車での会話の数々は、退屈ではないものの長々としてると観てる間は感じたものの、観終わってから思い返すと、登場人物達の会話のやりとりが、ラストの展開に繋がってると気付かされ、この構成は見事というほかなかった。
 全員悪党ばかりなだけに、殺す時は躊躇なく問答無用なのもまた爽快感たっぷり。命乞いも、最後の言葉も許さない、血みどろの展開も納得してしまう。
 リンカーンの手紙という小道具も機能してて、あれだけで登場人物達の立ち位置が分かるのもまた上手い。
 うん、タランティーノの映画の中でも好みの上位の作品でありました。
ラベル:映画
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2016年03月31日

『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(テアトル梅田★★★1/2)

 リーマン・ショック後のアメリカの、住宅ローンの返済不能で家を追い出される人々を描いてて、他人事ではないと思えるだけに、チクチクと胃が痛くなる映画。
 家族を養うためとはいえ、自分を追い出した憎むべき相手に仕事をあたえてもらった上に、自分がされた仕打ちである追い出す側の仕事をする羽目になった屈辱が、仕事と金の魅力に徐々に捕らわれていく過程が何ともリアル。
 それだけに主人公のアンドリュー・ガーフィールドに感情移入してしまうのだけど、不動産屋のマイケル・シャノンの理屈はある程度は間違ってないのもよく分かるし、魅力的なのもまた確か。
 ただラストの展開はちょっと拍子抜けで、着地地点までリアリティのある話にしてしまったのは勿体無い。突き抜けた話にしても良かったかなとは思う。
ラベル:映画
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2016年03月19日

『独裁者と小さな孫』(シネ・リーブル梅田★★1/2)

 架空の独裁国家で独裁者が幼い孫とクーデターから逃亡する寓話ではあるけど、クーデター後の混乱などに皮肉たっぷり。タイトルから想像するような甘い内容ではないのも確か。特に、政治犯の帰郷のエピソードがキツい。
 ただラストの展開はちょっと唐突すぎる気がする。
 責任の所在と憎しみの連鎖、というのは究極的な問いではあるけど、そこまで割り切れるものでもないというのが正直なところ。なので結末は個人的には肩透かしだったかな。
ラベル:映画
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2016年03月18日

『傷物語I 鉄血篇』(TOHOなんば★★1/2)

 上映時間は60分なのに長く感じる。
 一言で言うと、くどい。
 クォリティは高いし、雰囲気も悪くない。でも演出が長ったらしいので、メリハリが悪いことこの上ない。60分三部作よりも、90分前後篇にした方が絶対良いよ。
 ただ一番の救いは、眼鏡巨乳委員長ことバサ姉が可愛らしすぎること。なに、あの可愛らしい生き物は? あれはあざとすぎる。でもいい。アララギさんがムラムラするのもよーく分かります(笑)。あと忍野メメがかっこよすぎだろ。
ラベル:映画
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2016年03月13日

『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(TOHOなんば★★★★1/2)

 面白かった!
 そしてまごうことなきスター・ウォーズだ!
 誰かが「スター・ウォーズビンゴを1つずつ開けていってる感じ」と言ってたのに大いに納得。旧三部作へのリスペクトが素晴らしい。
 どこかで見たことある、でもそれは新しく作られた、ファンが見たかったシーンでもある。その味付けが絶妙で、展開や台詞に何度もニヤリとさせられる。だからこそ予定調和であってもワクワク出来る。
 お見事だ。
ラベル:映画
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2016年03月11日

『ブリッジ・オブ・スパイ』(TOHOなんば★★★★)

 スピルバーグらしい、強い信念を持つ男を、コーエン兄弟らしいジョークを交えた脚本で描かれた、人死が出ないスパイ映画の良作。観終えた後、142分があっという間だったのに気付かされる。それだけテンポが良い。
 ソ連のスパイ役マーク・ライランスが凄くいい。感情を表に出さないだけに、トム・ハンクスを「不屈の男(Standing man)」と呼ぶシーンの演技がとても良く、特に二度目の、橋でのやり取りは泣けてきた。
ラベル:映画
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2016年03月02日

『残穢 住んではいけない部屋』(なんばパークスシネマ★★★)

 ホラーというより、穢れの元を追求していくミステリー仕立てで、貞子の出ない『リング』かな。加えて、土地から土地を渡り歩き、無作為に祟っていく『呪怨』の要素もあり、日本独特の怖さがある。
 住んでいる場所の来歴がろくでもないものだった、というのが徐々に分かる展開には底知れぬ怖さがある。
 それだけに、ラストの展開には唖然。無作為に祟られるからこその怖さが原作にはあったのに、それが全て台無し。
ラベル:映画
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2016年03月01日

『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』(TOHO泉北★★1/2)

 展開は行き当たりばったり、伏線らしいものはなく、ツッコミどころ満載。特にベルトさんの登場は無理やりすぎて苦笑するしかない。
 ただ戦闘シーン開始時の決めポーズや、戦闘中の演出はさすがのカッコ良さ。それと最後の結婚式は、ドライブの締めくくりとしてすごく良かった。その点は大いに評価。
ラベル:映画
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2016年02月27日

『さらば あぶない刑事』(なんばパークスシネマ★★★)

 行き当たりばったりのご都合主義なストーリー。だけど、それがあぶデカと言わんばかりの潔さ。とにかく、タカとユウジがカッコイイ。立ち居振る舞い、何気ない会話、それだけで絵になるのはさすがというべきか。
 頭空っぽにしてみるのに相応しい、古き良き昭和の刑事もの。柴田恭兵の走りも、舘ひろしのバイクも、素晴らしい。ラストもあぶデカらしいというべきか。
 ただスローモーションの多用や、カットの繋ぎの悪さは如何なものか。
ラベル:映画
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『イット・フォローズ』(TOHOなんば★★★1/2)

 アイデアの勝利なホラー映画。「それ」のルールが明確なので、ただ人が近づいてくるだけでもドキドキしたり、周囲の誰が「それ」なのか注意を払ったりと、何気ないシーンに怖さを感じさせてくれる。これは上手い。
 中盤、探偵ごっこしてる余裕があるのかと思いたくなったけど許容範囲か。決着の付け方は微妙。あれでいいの?
 でもラストカットの、「結局今は誰に憑いてるの? あれ、後ろは?」というのは余韻を感じさせてくれて良かった。
ラベル:映画
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2015年12月29日

『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』(DVD視聴★★★1/2)

 このシリーズは初めて観たんだけど、いやー、すげぇ愉しかった。
 普通のホラー映画だと思っていただけに、前半のオカルトチックな展開が、後半に一気にオカルト超大戦になった辺りが、特に素晴らしい。どこから突っ込めばいいんだよ、いや、突っ込んだら負けだよ!と思わせたら、勝ちだよなぁ。
 低予算なのはよく分かるけど、それを逆手に取って、やりたい放題してるのがよく分かる。
 これはニコニコなどの実況向き。観るなら一人でではなく、大勢で観たほうが絶対愉しい。
ラベル:映画
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2015年12月25日

『グリーン・インフェルノ』(なんばパークスシネマ★★★)

 これぞ、究極の医食同源(笑)。意識高い人々が食人族に捕らわれて美味しく頂かれるお話。
 残酷で18禁だけど、エログロは控え目で、もう少し弾けても良いのではと思ったり。逆に、皮肉な物語なのは意外。
「(人間には)捨てる部位はないのです」「この後、スタッフが美味しく頂きました」というテロップが思い浮かぶし、死んだ人間には見向きもせず、新鮮な人間を殺して頂く、という徹底っぷり。グルメな原住民だなぁ。
ラベル:映画
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2015年12月24日

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(TOHO泉北★★)

 妖怪ウォッチ人気は落ちてきたものの、メダル商法で座席はほぼ満席。
 物語自体は、壊滅的と言っても差し支えないほどの出来だった前作よりはマシとはいえ、ただの短編集でしかなく、5つの物語の繋がりはほとんどないので、映画にする必要は皆無。別にタランティーノのように、一つ一つのエピソードが最後に集約される、といったモノを期待してるわけではないけど、こんなお粗末な脚本だったら、やらないほうがまだマシやん。
 見所は、大人の事情で再登場した梶フユニャンと、子安ぬらりひょんのイケメンボイスぐらい。
 とにかく、ぬらりひょんの小物っぷりに苦笑しまくり。あとエンマ大王の犯罪行為を見過ごすべきではないかと。特に児誘拐はあかんやろ。。。

 この映画から得られる教訓は「子供向けと子供騙しは全く別物」ということだ。
ラベル:映画
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2015年12月23日

『ガールズ&パンツァー 劇場版』(TOHO泉北★★★★1/2)

 凄かった! 面白かった!
 ガルパンはいいぞ!

 何を言ってもネタバレになるので、そのぐらいしか言えない。でも文句無しに愉しかったし、面白かった。
 そして、お約束で、王道で、とにかく熱い。絶賛しかない。
 これほど視たいもの見せましょう、な体現した劇場版も珍しい。
 キャラがワンサカ出て、台詞から行動からネタの宝庫でいちいち愉しい。その上で、これだけの人数をきちんと動かしている脚本が凄い。まあ皆キャラ立ちし過ぎてるからだろうけど。新キャラも負けず劣らず個性的。特にチハタンのネタっぷりがステキ。
 惜しむらくは、もっと余韻となるようなエピローグが欲しかったところ。帰還していく面々のカットはそれはそれでらしくて、良かったけどね。
ラベル:映画
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2015年11月29日

『ハーモニー』(TOHOなんば★★1/2)

 原作未読。予備知識無しで観たけど、特に問題ない感じ。ただ会話劇とモノローグを多用しているので、映画としてはちょっといただけない。構成も事件が起きるまではちょっと退屈。ただ、それ以降はテンポよく進むので悪く無い。
 物語自体は、病気がなくなった近未来を、ある意味ディストピアとして描写していて、そこで閉塞感を感じる少女達に共感できるかどうか、というところ。若い頃にありがちな厨二病な感性だなぁ、と一刀両断してしまえるので、そうすると身も蓋もない気もする。
 あとラストの展開は、理解は出来るけど、多少納得出来ないかな。黒沢清「CURE」?

 ちなみに観てる間、既視感があったのだけど、ようやく分かった。
 『劇場版パトレイバー2』に似てるんだ。
 会話劇とモノローグ、カリスマの存在、閉塞した時代の打破、そういう状態に追い込むことこそが目的、など。
ラベル:映画
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