2016年12月13日

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』(TOHO泉北★★1/2)

 いや、面白かった。ツッコミどころが多くて、色々と笑わせてもらった(褒め言葉)。
 敵がパックマンの理由が「なるほど納得、というか強引すぎだろ!」と思ったけど、物語も全体的にそんな感じで、その潔さが逆に清々しい。
 今までの映画での繋がりから仮面ライダー達は知り合い同士、というのを上手く物語に活かしてる点は評価出来るけど、そんなことは、鎧武の唐突過ぎる登場&ドライブの無茶苦茶な復活劇で、吹っ飛んでしまった。
 映画恒例の、ゴースト&エグゼイドの新フォームも、やりたい放題。特にあのアイコン、どう考えても協力して助けてくれるとは思えなさがステキだった。
 このぐらい突き抜けてくれると問題なし。いいぞ、もっとやれ。
ラベル:映画
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2016年12月11日

『貞子vs伽椰子』(TOHOなんば★★★1/2)

 タイトル通りのお祭り映画なんだけど、大いに愉しめた。白石監督らしい展開で「バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ」という台詞には、無茶苦茶だし、破天荒過ぎて笑ってしまうけど、発想が面白いので全然問題なし。
 いいぞ、もっとやれ!
 ただホラー映画としてもきちんとしてて、もっと適当に戦わせるんじゃないかと思ってただけに、正直意外。呪いのビデオパートは、きちんと原作踏まえてるし、怖くはなかったけど、怖がらせようとしていたのも好印象。
 見せ場はもちろん両巨頭の対決で、ワクワクしながら観てたけど、すごく愉しかったし、クスクスと笑えた。でも贅沢を言えば、対決シーンはもう少し長く観たかった。
 でも呪い勝負じゃなくて、どっちも物理攻撃だよ。いいかの、おい(いいのだ)。

 そしてオチ。
 ここまでやってくれるとは。笑いが止まらない。いやー、馬鹿っぽくて良かったです。
ラベル:映画
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2016年11月19日

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(DVD鑑賞★★★)

 有名になりすぎてアポなし突撃取材も出来なくなったマイケル・ムーアが、アメリカ国外に飛び出して、外国の社会システムの良かった探しをするお話。といっても、そこはムーアらしく、皮肉たっぷりで面白い。
 昔の刺々しい演出はかなり薄まっていて、アメリカでは到底考えられない社会システムを羨むようでもあった。正直、日本人から視ても羨ましいモノばかりだったけど。
 あとオチの『オズの魔法使』は、「なるほど、そう締めるのか」と感心した。
ラベル:映画
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『ちはやふる 下の句』(TOHO梅田★★★)

 この下の句はちょっと微妙な出来。
 上の句がチーム結成から結束までを題材にしていたのに対して、今度は個人をメインにしているけど、これがあまり成功していない。完成度は明らかに上の句の方が上。
 千早のワガママに振り回されてしまう前半の展開が、きちんと解決した形になってないのも問題。
 ただそれでも、千早役の広瀬すずは当たり役という他なく、今作でも魅力的過ぎる。野村周平、真剣佑の男性陣が振り回されるんだけど、それもまた仕方なしと思わせてくれるぐらいだ。脇を固めるかるた部の面々や、道を示す役どころの國村隼も、また良い。
 役者陣の頑張りに助けられた、というのが正直なところ。

 漫画原作の実写化、というだけでああだこうだと言われるけれど、結局は、漫画原作云々ではなく、その出来次第だと思う。もちろん原作愛は必要だけど。
そういう意味では、ちはやふるの実写化は、確実に成功例として挙げて良いかと思う。
ラベル:映画
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2016年09月04日

『エクス・マキナ』(テアトル梅田★★★1/2)

 女性形人工知能(AI)を題材にしたSF映画、ということしか知らずに観に行ったけど、これは面白かった。
 ほぼ全編、AIについての問答なので、好きな人にはたまらない、逆に興味なければ退屈と感じてしまうかも。ただそれだけの映画でなくて、捻りもオチもある。
 女性形AIを演じたアリシア・ヴィカンダーの演技が素晴らしく、機械らしい表情と、たまに見せる人間らしい戸惑いがすごく良かった。主人公が惹かれるのも正直分かる。あと社長役のオスカー・アイザックの胡散臭さも、また良い。
 物語自体は、冴えない雰囲気の主人公と、髭もじゃ親父、あとヒロインの問答で終始するものの、クライマックスに至る展開は刺激的だし、伏線もきちんと消化されていて、お見事。
 ただ主人公の心理状態がちょっと微妙。まあこれにもオチがついてるので、納得出来るけど。
ラベル:映画
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『カルテル・ランド』(シネ・リーブル梅田★★★)

 「地獄への道は善意で舗装されている」というのがしっくり来るドキュメンタリー映画。
 メキシコ麻薬戦争で、麻薬組織に対抗するため、自警団を結成する。それは善意であり、使命感だ。でも、そこから行き着く先は、また違う地獄でしかなかったというのは、何という皮肉。
 町を守るための自警団が、変容し、腐敗し、暴走し、そして麻薬組織に取り込まれて、結局は、同じものになってしまう。組織が大きくなればなるほど直面する当たり前の問題であっても、善だと信じて、生まれ出たものもそうなってしまうのか、というのは何ともキツい現実だ。
ラベル:映画
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2016年08月28日

『ヒメアノ~ル』(TOHOなんば★★★★)

 とにかくタイトルが出るタイミングが素晴らしい。
 ここからが本番だぞと言わんばかりで、これには驚かされた。
 そして殺人鬼森田がとにかく怖い。息をするように嘘をつき、何の躊躇もなく人を殺害する。感情の振れ幅がないのが逆に恐ろしく、またリアリティがあった。
 日常の描き方がすごく丁寧で、地に足の着いてる。濱田岳のデートでの一連のやり取りなど、あるある過ぎて、クスクス笑わさせられた。そんなやり取りが描かれてるからこそ、殺人鬼が突如現れた非日常に変わった瞬間が、納得行くものになってるし、ギャップとして上手く機能してる。
 森田の行動には一ミリとて共感は出来ないけど、その過去と原因については、身につまされる。
 誰しも望んで堕ちるわけではない、とラストシーンで描かれるのが、切なすぎる。犬を避けた行動は、とっさのものだったのか、残っていた良心なのか。
ラベル:映画
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2016年08月27日

『デッドプール』(TOHOなんば★★★★)

 事前情報からもっとぶっ飛んでるかと思いきや、意外に地に足がついたデッドプール誕生話だった。
 とはいえ、敵を容赦なく殺す間も、べらべらと喋りまくり、軽口と下ネタを垂れ流すデッドプールさんの魅力満載な作品。まるでDVD特典のオーディオコメンタリーを聞いてるみたいだ。第四の壁を突破して、他の映画ネタや「Xメンが2人しかでないのは制作費少ないから?」とかメタなツッコミを入れるデップーさん、マジ凄い。プロフェッサーネタは笑った笑った。
 ただもっと爆笑するような感じかと思ってたら、クスクスという感じだったかな。下品なギャグも多いはずだけど、字幕版はかなりマイルド。吹替版はもっと直接的らしいので、吹替版の方がオススメかも。
 あと血なまぐさいし、エロいよ。「カレンダーガール」の曲を流しながらの行為が何ともはや。
 それとエンドロールは最後まで必ず観ること。Cパートひどすぎだろ。
ラベル:映画
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2016年07月07日

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(DVD鑑賞★★★1/2)

 中年オヤジの再生、親子の絆、ロードムービー、料理モノに加えて、SNSも小ネタに使うと、盛り沢山なのに、しっかりとまとめ上げている脚本が上手い。テンポよく話が進むのも心地よい。料理も旨そうで、こんなフードトラックが近くに来たら、食べに行くよな、という説得力があるのが面白い。
 ただ難点は邦題で、フードトラックを始める展開が分かってしまうのは如何なものかと。
ラベル:映画
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2016年06月29日

『アイアムアヒーロー』(TOHOなんば★★★★)

 原作未読。
 日本ゾンビ映画の快作誕生、というべき作品。大規模なパニック映画としても大満足。序盤の日常から非日常に変わるシーンは疾走感がある上に、日本らしさも存分に出てたのが素晴らしかった。
 中盤は多少ダレるけど、クライマックスの展開にはかなり燃えた。
 特筆すべきは、邦画もここまでやれるのだ!と言わんばかりの人体破壊描写やグロさ。ここまでやってくれると、逆に清々しい限り。これは確かにテレビ放映は無理だ。高速道路のシーンも今までの邦画にはあまり観られなかったもので、韓国ロケなら、ここまでやれるのか、と大いに関心。
 あと主演の大泉洋がはまり役。
 妄想が強くて、世界が一変しても自分は変われないと嘆く姿には、大いに共感できるし、それだけにジンときた。
 故にクライマックス、決意してからの展開が燃えること燃えること。まさしくタイトル通り、ヒーロー誕生。
 これもそこまでの情けなくて、でも等身大の人間を見事に演じた、大泉洋の熱演あってこそだ。
ラベル:映画
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2016年06月25日

『ズートピア』(TOHO泉北★★★★1/2)

 これは見事なバディムービー。ウサギ警察官とキツネの詐欺師の掛け合いが凄く心地よい。ひょんな事からコンビを結成し、信頼関係を作り、助け合い、でも決裂し、また関係を結ぶ。
 誘拐事件の捜査をしながら、相棒となっていく。この脚本が素晴らしい。
 物語もテンポ良く、伏線もしっかりあり、驚かす展開あり。その合間に、映画の小ネタがあったりと盛り沢山。
 しんみりしたり、考えさせられたり、ハラハラドキドキしたり、観終わった後は満腹なること間違いなし。
 この映画は老若男女にオススメ出来るかと。

 エンターテイメントとしての出来も素晴らしいけど、政治的、社会的にも、かなり深い作品でもある。
 肉食動物と草食動物が仲良く暮らすズートピアは、まさしくアメリカそのもので、何にでもなれると標榜しつつも、現実はそうではない、と突き付けてる。
 登場人物達について語るもよし、伏線を見事に回収する脚本について語るもよし、ズートピアという現実同様矛盾や差別を隠し持つ世界観について語るもよし、そんな風に幾らでも語る事が出来る素晴らしい映画だ。
ラベル:映画
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2016年06月24日

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(TOHO泉北★★★★)

 控え目に言っても、これまた傑作。
 オトナ帝国や戦国大合戦とは違う方向性で、これだけのものを作れるのは凄い。
 今回も、子供よりも、子供連れで来た親を泣かせる内容。子を持つ両親なら共感するお話なんだよなぁ。
 悪夢描写が生々しくて、普通にトラウマもの。かすかべ防衛隊の真っ直ぐな行動が、少女の心を解きほぐしていくのは、爽快感があって、素晴らしい。少女の父親の行動は納得は出来ないけど、親視点では共感出来るのも上手い。決着の付け方も、戦って勝ち、という単純なものでないのもまたよし。
 でも一番関心したのは、EDの夢のカット。
 あれ、すごく深い内容になってる。理解すると、また泣けてくる。父親の夢が最高だった。
ラベル:映画
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2016年06月05日

『追憶の森』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 マシュー・マコノヒーと渡辺謙が、青木ヶ原樹海を彷徨うお話で、内容も予告編そのまんまだった。
 故に、想像以上の展開は全く無く、オチもそうなるよね、という感じで、面白みに欠けること、この上ない。奥さんとの過去話もいいんだけど、何故か心に響かないのが難点。オチも、悪くないとは思うけど、日本人なら伏線が出た時、違和感を感じるのは間違いなくて、その意味で驚きがなかったのは、仕方なし。
 にしても、一番驚いたのは、救急車搬送シーン。展開上分かってたとはいえ、病気じゃないのかよ!と心底ビックリ。唐突すぎだろ。
ラベル:映画
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2016年06月01日

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(なんばパークスシネマ★★★)

 実は、岩井俊二監督作品を観るのは初めて。
 前半、黒木華の主体性の無さにはイライラするものの、中盤からの、現実と虚構の合間にいる、つまりは映画を観てるのだ、という感覚は面白かった。
 正直、どこで着地するのかをハラハラしながら観てたけど、夢は覚めるものだと言わんばかりに、黒木華の成長と現実への帰還で締めくくるのは上手い。面白い映画体験だった。
 あと圧倒的な百合映画。うん、悪くない。
ラベル:映画
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2016年05月31日

『マジカル・ガール』(シネ・リーブル梅田★★★)

 日本の魔法少女アニメに憧れる白血病の少女に望みを叶えようとする物語、という粗筋から遥か斜め上を行く、且つブラックな展開を辿る物語。登場人物達の辿り着く先は、ある意味自業自得ではあるものの、ボタンの掛け違いでそこまで不幸にならなくても、と思ってしまう。
 タイトルや粗筋から想像した内容とはかけ離れていて、ただただ負の連鎖が続いていく。それは悲劇的でもあり、喜劇的でもある。望みを叶えるには、奇跡も魔法もない代わりに、代償を要求するのは現実的ではある。
 でも多少の救いは欲しかった。あの登場人物の結末だけは可哀想過ぎた。。。
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2016年05月27日

『ボーダーライン』(なんばパークスシネマ★★★)

 主人公のFBI女捜査官が、何も知らないまま、メキシコの麻薬戦争の最前線に叩き込まれるのを、観客も一緒に有無を言わさず体験させられる映画。冒頭の襲撃シーンから緊張感クライマックスで、それがずっと続く。キツい。
 FBIの女捜査官は狂言回しで、主人公は明らかにベニチオデルトロ。復讐のためなら容赦もなければ、躊躇もない、あの暗い目つきが怖すぎる。
 ラストも爽快感などまるでなく、終わりのない地獄が続くことが容易に想像できる、壮絶な映画だった。
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2016年05月25日

『レヴェナント 蘇えりし者』(TOHOなんば★★★★)

 とにかくディカプリオの、何が何でも生き残るという執着に圧倒される157分。
 アカデミー主演男優賞に相応しい、体当たりの演技だ。

 圧巻は、馬の中のシーン。正直、生への執念ここまで、と思わされた。
 大自然がとんでもなく美しいんだけど、その脅威もとんでもなくて、それだけでも必見。
 あと冒頭の襲撃シーンの迫力もさることながら、熊とのバトルが凄い。無茶苦茶痛そうだし、死なないのが不思議なぐらい。熊怖い超怖い。
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2016年05月24日

『ルーム』(TOHOなんば★★★★)

 前半と後半では全く別の映画なのに、どちらも閉塞感を強く感じる演出が上手い。
 タイトルの"ルーム"は意味深だ。でも「子供はプラスチックのように柔軟だ」という台詞にあるように、親子の絆に救われた気分になる映画だ。
 ブリー・ラーソンの主演女優賞も納得の演技だけど、観た人は子役のジェイコブ・トレンブレイに深く感銘を受けるはず。アカデミー賞は二人で獲得したと言っても過言ではないかと。
 ラスト、"ルーム"を見た親子の反応の違いが印象深い。
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2016年05月22日

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(TOHOなんば★★1/2)

 アクションは格好いいし、見せ場はある。でも賛否両論もむべなるかな。
 行き当たりばったりに見えてしまう脚本といい、分かりづらい構成といい、どうにも欠点が見えすぎる。
 二人の対決やラストバトル、ある人物の登場シーンなど燃える箇所は多い。
 でもやっぱりVSものとして茶番劇に見えるのは致命的。最終的にがっちり握手するんだとしても、対決そのものはガチでないと爽快感もカタルシスもないのに、あの流れは無理がある。「いや、だからまず話聞けよ!」とツッコミ入れたくなるのが何ともはや。
 ラストも茶番劇に見えてしまって、モヤモヤだけが残り、感動も余韻もないのは如何なものかと。
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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(TOHOなんば★★★1/2)

 華麗なる大逆転というサブタイトル詐欺もさておき、サブプライムローンとその結果であるリーマンショックがよく分かる映画。どちらかと言うとマイケル・ムーアのドキュメンタリーを観てる感覚だった。
 時折、登場人物が観客の方を向いて、説明を始めるのも面白い。
 物語としては、登場人物達が勝つことが分かってるため、先の展開を愉しむということは出来ない。それよりもブラピが言うように彼らが勝つことで、大勢の人が失業するという事実が何ともブラックだ。
 そういう意味で爽快感がなく、後味が悪いのが難点。
ラベル:映画
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