2017年03月17日

『ザ・ギフト』(TOHOなんば★★★)

 これは酷いオチ(褒め言葉)。
 的確に、かつピンポイントに、目的を達している。「ギフト」もダブルミーニングになってるのが上手い。
 ただ地に足の着いたお話だったので、予告編からサイコホラーか、不条理モノかと思ってると肩透かしかも。途中、盛り上がらないのも難点かな。
ラベル:映画
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2017年03月10日

『七人の侍(4K上映)』(TOHOなんば★★★★1/2)

 何度も観たはずの傑作を、スクリーンの、しかも4Kで観るだけで、全く別物のように感じたし、白黒のはずの画面なのに、一部、色が付いてるかのように思えた。
 これは凄い。

 改めて思ったけど、これぞ不朽の名作、類を見ない傑作。
 この映画を、オールタイムベスト入りしてる名作だからと敬遠するのは勿体無い。脚本が何とも素晴らしいし、役者陣も凄い。それでいて、ユーモアや愛嬌がある。
 山盛りてんこ盛りの映画体験をさせてくれる、至福の207分でした。
ラベル:映画
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2017年03月09日

『GANTZ:O』(TOHOなんば★★★1/2)

 これは凄い。3DCGアニメもここまで来たか!と感嘆する映像で、延々と戦闘シーンを見せてくれる。映像体験として素晴らしかった。原作の大阪編エピソードのチョイスというのも上手い。最低限の説明で後は戦闘のみという潔さ。ラストもなかなか感慨深い。
 原作未読でも問題なし。ケレン味たっぷりの戦闘が続くので、細かいことは気にせず楽しめる。
 ただ心情を語りすぎなのが難点。3DCGでも顔の表情だけで見せる事が出来るのだから、それで表現して欲しいところ。
 それにつけても黒スーツはエロい、エロすぎます。乳揺れも大いに堪能出来ます。エロいです。
 大事なことなので二回言いました。
ラベル:映画
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2017年03月05日

『映画 聲の形』(なんばパークスシネマ★★★★1/2)

 ただただ凄い。
 あの難しい原作をここまで見事に映画にした、という驚きもあるけど、それ以上に、アニメでしか出来ない画面での演出で、登場人物達の心情を、見事に代弁していた。
 優しい物語ではなく、それどころか観る人にとっては、古傷が痛む物語ですらある。贖罪の物語であると同時に、罪を犯す加害者の物語でもある。
 誰にでもオススメ出来る物語ではないけど、ラストは心に染み入るモノがあるはず。だから誰かには観て欲しい物語だ。
ラベル:映画
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2017年03月04日

『ライト/オフ』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 灯りが消えればそいつは現れる、というワンシチュエーションな短編動画を映画化。
 本当にそこにいるのか、つい灯りを付けたり消したりしてしまう、というあるあるな体験がベースなので、こなシチュエーションは怖い。
 家庭の事情を絡ませた脚本は上手いとは思いつつ、単純に、問答無用で怖がらせるだけの映画でも良かったかな。理屈をこねた分、怖さが薄れてしまった感がして、ちと勿体無い。
 あと、そいつよりも、鬱病の母親の方がリアリティがあるだけに怖かったのも難点。
ラベル:映画
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2017年02月18日

『君の名は。』(TOHOなんば★★★★)

 まさに新海誠の真骨頂! 良きボーイミーツガールであり、物語的にも良く練られた構成で、いい意味でのお約束あり、裏切られる展開もありと、面白かった。
 とにかくテンポ良く進むので、物語に上手く引きずり込まれるし、いつの間にか主人公達を応援したくなる。それとテンポの良さのおかげで、設定的に無理があるところや、ツッコミどころはあるものの、観てる時にそれを感じさせないのが上手い。
 ヒロインとのすれ違いが新海誠の一つの魅力なんだけど、それが上手く作用してる物語になってる。そのすれ違いが、距離によるものだけではなくて、というのが新海誠らしいなぁと、苦笑いしないでもない。
 とはいえ、それだけに最後の溜めが、お約束ではあるけど、やっぱりいい。
 何度も観たくなる、良きラブストーリーでした。
ラベル:映画
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『ゴーストバスターズ』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 世間からレッテルを貼られた女性達が、ゴースト退治で世間を見返す、という話は悪く無い。でも初代が好きな人からすると、知る人ぞ知る「バットマン」な物語を観たかったわけじゃないと思う。
 有名になって、調子に乗って、最後はお祭り騒ぎ、な映画が正直観たかった。
 悪い意味で現代風にリメイクされた感じで、もう少し破天荒で、ハチャメチャな雰囲気でも良かったと思う。終始、高揚感みたいなものに欠けてたかな。
 でもホルツマンは、評判通り、破天荒で素晴らしかった。あの二丁拳銃が、この映画の一番の見せ場かも。
ラベル:映画
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2017年01月21日

『シン・ゴジラ』(TOHOなんば★★★★1/2)

 素晴らしく面白かった。今すぐにでも、もう一度観たくなってる。
 ワクワクと畏怖がない混ぜになった、この感覚は何だろう?
 個人的に一番の驚きは、こんな前向きで希望的な物語を、庵野秀明という監督が作り出したこと。『エヴァ破』初見時の感覚に近いんだけど、あの時以上にそれを感じる。みんなが見たかったエヴァを見せてくれた、と言うべきか。
 誰にでもオススメ出来る映画ではないけど、エヴァのテレビシリーズの前半が好きなら絶対に琴線にヒットするので、悪いことは言わないから、早く観た方がいいよ。あのワクワク感が見事に詰まってるし、見事に進化してる。
 『シン・ゴジラ』については、入院中の相方にも感想を言ったけど、一言でいうと「エヴァのヤシマ作戦を2時間たっぷりみせてくれる」。なのでゴジラは使徒、日本政府はエルフ本部、と置き換えるとさらに分かりやすい。
 但し、エヴァは出ない。人類の知恵と勇気と努力で立ち向かうのだ!
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『葛城事件』(ブルク7★★★★)

 とにかく観てるのが辛かった。これほどキツイ映画は久しぶり。
 退屈とか、出来が悪いとかではなくて、真逆の意味で。
 家族という幻想はそこにはなく、ただの地獄であり、それが徐々に崩壊していく。その様をまざまざと見せつけられる。
 でもそれだけなら、ただの胸糞悪い映画だ。

 登場人物の誰一人、共感も出来無ければ、同情も感じない。三浦友和演じる、クズな父親など特にだ。
 でも時折垣間見えるのだ、幸せであった家族の残滓を。
 アパートでの最後の晩餐についての雑談、一枚の幸せそうな家族写真、そして新築祝いでの和やかな雰囲気とみかんの木。
 だからこそ余計に観ていて辛い。そして泣けてくる。
 次男の凶悪犯罪はただの結果であり、「どうしてこうなった!」は、自業自得でしかない。
 でもそうでない今もあったはずで、それが分かるだけに、ただただ物悲しい。
 ラストの三浦友和とみかんの木が、まさに象徴的な映画だった。
ラベル:映画
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2016年12月23日

『死霊館』(DVD鑑賞★★★)

 古き良きホラー映画という趣きで、いきなり現れて驚かすのではなく、じわじわくるぞくるぞと驚かしてくれるのが嬉しい限り。その上で、今風らしく手を変え品を変え、テンポ良く進める脚本もいい感じ。
 きちんとホラー映画のお約束を見せてくれる佳作。
ラベル:映画
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2016年12月18日

『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z 「ボルケニオンと機巧のマギアナ」』(TOHO泉北★★1/2)

 物語は悪くないし、バトルも少ないながらも見応えはある。でもテンポが悪くて、ラストへの流れもいまいち。致命的なのは、狙われてるのに緊張感がないこと。なので襲撃されても、そりゃそうだ、としか言えない。
 人間に捨てられたり、裏切られたポケモン達の隠れ里、という重い設定があるんだけど、それが上手く活かせてない。結局、人間を信じられるようになった、というのは分かるけど、どうにも説得力に欠ける気がする。
ラベル:映画
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2016年12月17日

『ファインディング・ドリー』(TOHO泉北★★★)

 前作と同じ話の作りでありながら、手を変え品を変えハラハラドキドキさせる展開はさすがというしかない。
 ただ幾らなんでも万能すぎじゃない、というのと、ドリーの思い出し方がちょっとご都合主義に見えるのが難点。
 個人的には、ドリーはあまり好きになれないキャラなんだけど、周囲がどう思っているのかをきちんと演出しているのは上手い。そういう視点なら確かに納得だ。
 あと吹替で見たので、「大切なことはすべて八代亜紀が教えてくれた」という映画でした。いやマジで。
ラベル:映画
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2016年12月16日

『ブレア・ウィッチ』(TOHOなんば★★1/2)

 前作で行方不明になった姉を探すため、弟と友達が森に入る、という正当な続編。ずっと手持ちカメラを持ってる不自然さを、耳掛けカメラで解消したり、今風にドローンで空撮したりと、新しい要素はある。でも内容は前作とほぼ同じで、続編というより焼き直しにしか見えないのが難点。
 怖くみせる演出はあるものの、結局お化け屋敷の驚きでしかないのは変わらずで、真っ暗な森の中を、不気味な音や周囲からの悲鳴で、恐慌に陥る登場人物たちに、共感して怖がるかどうか。とはいえ、この世ならざる化物を登場させて襲わせたりすると、それはそれでブレア・ウィッチらしくなくなるわけで、その辺のさじ加減が難しいのは確か。
 でもネタがバレてるだけに、逃げ惑い、ビビりまくる様子を微笑ましく感じてしまうようでは、やはり失敗かと。
ラベル:映画
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2016年12月15日

『クリーピー 偽りの隣人』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 さすが黒沢清、厭な気分にさせる、後味が悪い映画を撮ってくれる(褒め言葉)。
 とにかく隣人の香川照之が怖い。というか気持ち悪い。怪しすぎるし、不気味だ。
 それに合わせたように、怖い場面でもないのに、怖さを感じさせる演出が上手い。
 ただちょっと冗長。香川照之が怪しすぎるので、「志村後ろ後ろ!」と終始言いたくなる。テンポは悪くないけど勿体無い。あと刑事達も間抜けで、展開もちょっと都合よく進み過ぎる。
 ツッコミどころは多いけど、そこを気にしなければ、かなり面白い。そして怖い。
ラベル:映画
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2016年12月13日

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』(TOHO泉北★★1/2)

 いや、面白かった。ツッコミどころが多くて、色々と笑わせてもらった(褒め言葉)。
 敵がパックマンの理由が「なるほど納得、というか強引すぎだろ!」と思ったけど、物語も全体的にそんな感じで、その潔さが逆に清々しい。
 今までの映画での繋がりから仮面ライダー達は知り合い同士、というのを上手く物語に活かしてる点は評価出来るけど、そんなことは、鎧武の唐突過ぎる登場&ドライブの無茶苦茶な復活劇で、吹っ飛んでしまった。
 映画恒例の、ゴースト&エグゼイドの新フォームも、やりたい放題。特にあのアイコン、どう考えても協力して助けてくれるとは思えなさがステキだった。
 このぐらい突き抜けてくれると問題なし。いいぞ、もっとやれ。
ラベル:映画
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2016年12月11日

『貞子vs伽椰子』(TOHOなんば★★★1/2)

 タイトル通りのお祭り映画なんだけど、大いに愉しめた。白石監督らしい展開で「バケモノにはバケモノをぶつけるんだよ」という台詞には、無茶苦茶だし、破天荒過ぎて笑ってしまうけど、発想が面白いので全然問題なし。
 いいぞ、もっとやれ!
 ただホラー映画としてもきちんとしてて、もっと適当に戦わせるんじゃないかと思ってただけに、正直意外。呪いのビデオパートは、きちんと原作踏まえてるし、怖くはなかったけど、怖がらせようとしていたのも好印象。
 見せ場はもちろん両巨頭の対決で、ワクワクしながら観てたけど、すごく愉しかったし、クスクスと笑えた。でも贅沢を言えば、対決シーンはもう少し長く観たかった。
 でも呪い勝負じゃなくて、どっちも物理攻撃だよ。いいかの、おい(いいのだ)。

 そしてオチ。
 ここまでやってくれるとは。笑いが止まらない。いやー、馬鹿っぽくて良かったです。
ラベル:映画
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2016年11月19日

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(DVD鑑賞★★★)

 有名になりすぎてアポなし突撃取材も出来なくなったマイケル・ムーアが、アメリカ国外に飛び出して、外国の社会システムの良かった探しをするお話。といっても、そこはムーアらしく、皮肉たっぷりで面白い。
 昔の刺々しい演出はかなり薄まっていて、アメリカでは到底考えられない社会システムを羨むようでもあった。正直、日本人から視ても羨ましいモノばかりだったけど。
 あとオチの『オズの魔法使』は、「なるほど、そう締めるのか」と感心した。
ラベル:映画
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『ちはやふる 下の句』(TOHO梅田★★★)

 この下の句はちょっと微妙な出来。
 上の句がチーム結成から結束までを題材にしていたのに対して、今度は個人をメインにしているけど、これがあまり成功していない。完成度は明らかに上の句の方が上。
 千早のワガママに振り回されてしまう前半の展開が、きちんと解決した形になってないのも問題。
 ただそれでも、千早役の広瀬すずは当たり役という他なく、今作でも魅力的過ぎる。野村周平、真剣佑の男性陣が振り回されるんだけど、それもまた仕方なしと思わせてくれるぐらいだ。脇を固めるかるた部の面々や、道を示す役どころの國村隼も、また良い。
 役者陣の頑張りに助けられた、というのが正直なところ。

 漫画原作の実写化、というだけでああだこうだと言われるけれど、結局は、漫画原作云々ではなく、その出来次第だと思う。もちろん原作愛は必要だけど。
そういう意味では、ちはやふるの実写化は、確実に成功例として挙げて良いかと思う。
ラベル:映画
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2016年09月04日

『エクス・マキナ』(テアトル梅田★★★1/2)

 女性形人工知能(AI)を題材にしたSF映画、ということしか知らずに観に行ったけど、これは面白かった。
 ほぼ全編、AIについての問答なので、好きな人にはたまらない、逆に興味なければ退屈と感じてしまうかも。ただそれだけの映画でなくて、捻りもオチもある。
 女性形AIを演じたアリシア・ヴィカンダーの演技が素晴らしく、機械らしい表情と、たまに見せる人間らしい戸惑いがすごく良かった。主人公が惹かれるのも正直分かる。あと社長役のオスカー・アイザックの胡散臭さも、また良い。
 物語自体は、冴えない雰囲気の主人公と、髭もじゃ親父、あとヒロインの問答で終始するものの、クライマックスに至る展開は刺激的だし、伏線もきちんと消化されていて、お見事。
 ただ主人公の心理状態がちょっと微妙。まあこれにもオチがついてるので、納得出来るけど。
ラベル:映画
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『カルテル・ランド』(シネ・リーブル梅田★★★)

 「地獄への道は善意で舗装されている」というのがしっくり来るドキュメンタリー映画。
 メキシコ麻薬戦争で、麻薬組織に対抗するため、自警団を結成する。それは善意であり、使命感だ。でも、そこから行き着く先は、また違う地獄でしかなかったというのは、何という皮肉。
 町を守るための自警団が、変容し、腐敗し、暴走し、そして麻薬組織に取り込まれて、結局は、同じものになってしまう。組織が大きくなればなるほど直面する当たり前の問題であっても、善だと信じて、生まれ出たものもそうなってしまうのか、というのは何ともキツい現実だ。
ラベル:映画
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