2017年07月17日

『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(TOHOなんば★★★1/2)

 原作未読。アニメ版のみ視聴済。
 アニメ版からすると過去話、大戦時に人という弱き種族でありながら生きるため足掻く青年と、心を求める機械の少女とのボーイミーツガール。
 というド直球の設定、且つ、見事なまでの純愛ラブストーリーで、これが意外なことに面白かったし、グッと来る。
 アニメ版の主人公達の軽いノリは少しあるけれど、終始シリアスで重く。それでいて、アニメ版の主人公達では描けないだろう、青年と少女の純愛には、やっぱり心震えた。今に繋がる繋がる事態の収束の仕方も好みで、ゼロというタイトルは伊達ではなかったかと。
 あと戦闘シーンはほとんどないものの、劇場版らしいクオリティでその点も大いに満足。
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『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』(TOHO鳳★★1/2)

 サトシとピカチュウとの出会いからの、始まりの物語を描いた今作。
 20周年記念というよりも、登場するのが基本のポケモンがメインだったり、ポケモンの進化系をきちんと見せてる点から、ポケモンGOから入った人を対象にしてる感もするかな。
 ポケモンとの出会いと別れを、細かいエピソードで詰め込んでるけど、それはそれで悪くない。
 ただ全体として納得できない点も多くて、例えばがむしゃらに強くなるのが悪い心なのか、虹の勇者って結局何だったのとか、あの復活は何があってああなったの等、心象風景やら雰囲気やらの演出だけで、色々と説明がおざなりになってるのが正直如何なものかと。
 とはいえ、一緒に観た6歳児が、別れのシーンには涙を浮かべてたし、ラストのサトシとピカチュウがかばい合うシーンではハラハラして観てたので、大人がどうこう思うよりも、やはり子どもの反応が一番だなぁとは思った次第。
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2017年05月31日

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(TOHOなんば★★★1/2)

 これは正直やられた。
 ただのラブストーリーかと思いきや、設定に捻りがあって、それが上手く物語に活かされている。『君の名は。』と同じで、ギミックを知った上で、もう一度観たくなる。こういうギミックには弱いのだ。
 そしてギミックを知った後だと、とにかく小松菜奈が可愛くて、健気で、グッとくる。
 もちろん、色々とツッコミたくなる設定ではあるけど、ラブストーリーだけで完結させたのはある意味正解。
 素直に感動したし、別れは本当に切なかった。いい物語でした。
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2017年05月28日

『ポッピンQ』(ブルク7★★1/2)

 卒業式当日、いきなり異世界に飛ばされた女子中学生達は、世界を救うため、ダンスを踊る羽目になった、という物語。
 何を言ってるのか分からないけど、でも本当なんだよ。2クールアニメの総集編みたいな映画。幾らなんでも端折りすぎだ。
 賛否両論も納得なんだけど、でも言われてるほど悪くない。言葉足らずだとは思うけど、女子中学生の成長をきちんと描いてるのは好感が持てる。
 うーん、これは実はTVシリーズとして企画されたけど、止む得ない事情で映画にするしかなかった、という風にも見えるなぁ。TVシリーズの企画だったと考えると、あのCパートの意表を突く展開というか、全力のやり投げっぷりも納得できる……出来るかぁ!w
 「これはどこの男坂だよ!!」と叫びたくなるCパートだけでも観る価値ありました。
 いや、マジでマジで。
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2017年05月27日

『ローグ・ワン』(TOHOなんば★★★1/2)

 前半の退屈っぷりが嘘みたいな後半の盛り上がりと、クライマックスの戦闘、そしてラスト10分の興奮。
 「希望」を連呼するだけあって、全体的に暗い雰囲気なんだけど、それこそがエピソード5に繋がる物語だと強く印象づけるのは上手い。
 とはいえ、個人的には良い出来とは言い難い物語。登場人物の行動も作戦も行き当たりばったりで、ツッコミどころ満載なのは如何なものかと。作戦が成功するのが分かってるので、逆算的な話にならざるを得ないとはいえ、緊張感がないのが何とも痛い。
 観てる最中、面白かったし愉しかったけど、「いやいや、お前らそれはあかんやろ」と言いたくなるのは駄目だと思う。特に主人公やキャプテンの言動と行動は、途中で撮り直しが発生したせいかなと勘ぐるぐらい首尾一貫してなかった。
 やっぱり結末ありきの物語だなぁ。
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2017年05月18日

『ドクター・ストレンジ』(TOHOなんば★★★1/2)

 凄い映像体験を味わせてくれる作品だった。
 『インセプション』の映像をここまで進化させつつ、アクション映画のギミックとしても、大いに愉しめる。ビルが曲がったり、地面が逆転したりと、まるでエッシャーのだまし絵の実写化かと思えるぐらい。
 物語は、見事なまでに中二病全開の、魔術大戦なんだけど、魔術師が肉体バトルするのが、マーベルらしい。でもマントがはためくヒーロー像は何とも格好いいぞ。
 ドラッグムービーかと思うぐらい凄い映像なので、最低3Dで観ることをオススメします。
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『傷物語III 冷血篇』(TOHOなんば★★★)

 三部作の最後は、きっちりとまとまっていて、鉄血篇のグダグダぶりはどこへやら、良かったです。物語としてもすごく好みで、オチは知っていながらも演出が良くて、グッと来た。

 でも大事なのは、倉庫での羽川さんとのやりとり。エロいです。すごくエロいです。
 阿良々木さんの、巨乳眼鏡委員長のおっぱいを揉むための思考が素晴らしすぎて、笑いが止まらなかった。
 全体的な出来もいいんだけど、倉庫だけで大いに満足。羽川さんの仕草が本当にエロい。このためだけにもう一度観たいです。いや、本当に。
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2017年05月07日

『無限の住人』』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 冒頭の殺陣から大興奮。殺戮に次ぐ殺戮で、血なまぐさいことこの上なし。
 だがそれがいい。
 不死の万次は、いつも通りキムタクにしか見えないけど、見栄の切り方とか様になってるし、凄みもあって、これは悪くない。殺陣も見応え充分で、最初から最後まで愉しめた。
 三池崇史監督らしい割り切った作品で、徹頭徹尾、殺陣しかない。
 物語はあってなきが如しで、手を変え品を変え、キムタク十番勝負を見せたかったのがよく分かる。
 そしてそれには間違いなく成功している。
 荒唐無稽なチャンバラを、思う存分堪能出来た140分でした。大満足。
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『ダゲレオタイプの女』(シネ・リーブル梅田★★★)

 黒沢清の新作は、キャスト、スタッフ、舞台は全てフランス。なのでフランス映画なのだけど、まごうことなく黒沢清映画という、ある意味それが全てと言ってもいい映画。
 日本で撮れば、ただの幽霊モノなんだけど、フランスで撮ってることで、独特の雰囲気が出てる。
 フランス映画の間延びした展開と、黒沢清の間を上手く使った描写の仕方が、融合している。
 と言えば聞こえがいいけど、多少退屈な部分があるのは確か。
 ただ怖さは相変わらずで、ラストのオチも、黒沢清らしくて良い。
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2017年04月29日

『ドント・ブリーズ』(大阪ステーションシティシネマ★★★)

 デトロイトの盲目退役軍人のじいちゃんvs三人組強盗。前半はホラー映画とは思えないんだけど、これは確かにホラー。終始緊張感が凄くて、最後までそれが持続するのが凄かった。
 とにかくじいちゃんが強くて怖くておっかない。あと犬怖い。
 アイデアとして面白く、また実際に内容も面白かったけど、もう少しはっちゃけても良かったかなと。地に足の着いた展開だったのが、個人的には勿体無いなぁと。これは好みの問題なので、映画好きな人がこれを推す理由もよく分かる映画ではありました。
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『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(TOHOなんば★★)

 アニメと実写の世界が、スイッチ一つで入れ替わる、という仕組みは面白い。実写パートは登場人物もCGの妖怪達も違和感なく、悪くはなかったかと。
 ただそれだけで他に特筆すべきことはなし。前作よりはマシ程度。
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2017年04月25日

『死霊館 エンフィールド事件』(DVD鑑賞★★★)

 前作同様、きちんとお約束を踏まえた上で怖い描写をしてくれる、良いホラー映画。人間ドラマとしても面白く、主人公夫婦が本当に善人な上、特にこの手の物語にありがちな、苛めてくる嫌な奴がいないので、ストレスなく見れるのがよい。
 物語も、前作のようなストレートなエクソシスト話かと思いきや、ひねりがあって、その点も良かった。
 ただ2時間超はちょっと長い。前作のコンパクトさが良かっただけに、テンポの悪さが目立った感じがする。
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2017年04月22日

『ロスト・バケーション』(DVD鑑賞★★★)

 最近では珍しい(?)正統派サメ映画。
 岸はすぐ側なのに、サメに阻まれて逃げ出せない、という緊張感を最後まで見せてくれる。主人公の生い立ちや家族構成も要点を踏まえて説明するのも上手い。
 サメが怖いというのを堪能できる佳作。ラストもグッド。
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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 予想以上に面白かった。というか前シリーズより好みかもしれない。
 主人公も時代も変えたハリポタ新シリーズの五部作(もうそんなに決まってるの!?)の第一弾は、顔見せ的ではあるけれど、幕開けとしてはかなり上手く出来てる。
 前シリーズが学園モノらしい、いじめとえこひいき満載だったのに対して、今シリーズは、主人公が大人だけに、社会や差別と対立する。ハリポタを観て育った子供が大人になって、社会という現実に対面している構造になってるのが上手い。
 主人公ニュートは、始めどんなキャラクターか分からなかったけど、鞄の中でのやりとりがすごく良くて、好感が持てるキャラに早変わり。あれは上手い。
 もっとも一番好感度が高いのは、パン屋希望のおっちゃん。いいキャラだった。
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2017年04月12日

『暗黒女子』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 女子校を舞台にした、「誰が彼女を殺したのか」で証言が食い違う、いわゆる羅生門話。
 誰もが誰かを陥れようとするのが女子校らしいというべきか(偏見?)。表の仲良しさと、裏のドロドロした感情を、それはもう厭なぐらい登場人物達が熱演しているのが良い。
 誰も彼も、自意識過剰。でも極端ではあるけど、高校生なら多かれ少なかれ、という気もする。
 とはいえミステリーとしては、ツッコミどころは多い。途中まではあまり気にならないけど、最後の展開はちょっとやり過ぎだし、無理がある。
 あと個人的には、オチは「交代」ではなく「黒幕」の方が良かったかな。
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『劇場版 艦これ』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 テレビ版の出来が散々だったので期待値低く観たら、悪くはなかった。という程度。冒頭の戦闘などは劇場版だけあって出来は良く、そこは満足。でも肝心のストーリーは、こんな話テレビ版でやっとけよ、と言いたくなる。延長戦をわざわざお金出して見せられた感じだ。
 艦娘とは、深海棲艦とは、という物語は、やりたいことは分かるし、良くも悪くもテレビ版を踏まえてるのは評価出来るけど、どうにも駆け足で、結局、何が起こったのか、何故そうなったのか、分からない。しかも日本アニメの悪いクセで、心象風景で片付けてしまった。

 個人的に納得いかないのは、エンドロール後。あれは完全に蛇足では。
 ネタバレになるので、例えて言うなら「あらいぐまラスカル」で、最終回の別れの後に、「でもラスカルはまだ2階にいるのです」とか言われた気分。
 別れが台無しだよ! それで本当にいいのか?
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2017年04月08日

『ハードコア』(なんばパークスシネマ★★★★)

 上映時間の96分間、ずっと主人公の目線のみの一人称映画(つまりFPSのゲーム画面と同じ)。
 殴り殴られ、吹っ飛び吹っ飛ばされ、落ちたり飛んだりと、嫌でも主人公の境遇を体感できてしまう。その上、記憶はない、声も出ないと、主人公と同一化を徹底してる上手い。
 一人称なだけのネタ映画かと思いきや、さにあらず。記憶をなくし、謎の敵から追われ、逃げ惑い、そして反撃していく様は面白いし、謎の味方ジミーの存在もすごくSF的だ。ストーリーはあってなきが如しだけど、後半のジミーとのやりとりは、グッと来た。あれは不意打ちだ。
 映画としても画期的だし、本当に主人公とシンクロしてる気分が味わえる96分間。但し画面が目まぐるしく動くので、観終わった後、かなり疲れた。また人がガンガン死ぬし、かなりグロい。
 人はかなり選ぶけど、稀有な映画体験をしたいなら是非とも観て欲しい。
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『湯を沸かすほどの熱い愛』(なんばパークスシネマ★★★★)

 これはやられた。難病モノで安っぽい感動を押し付ける映画とは一線を画する出来。
 泣けた。
 脚本に一本筋が通っていて、構成が見事。母親との縁で、繋がった家族というべきか。
 だからこそ、土下座からの続く展開には、泣くしか無い。本当にやられた。
 タイトルがそういう意味とは、という驚きも。これは観ないと分からないけど、観ると納得せざるを得ない。すごく良いタイトルだった。
 宮沢りえの熱演もさることながら、ヒッチハイカーの松坂桃李の役どころがガツンと来た。彼が出会うことが本当に良かった。
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2017年03月22日

『ジェイソン・ボーン』(なんばパークスシネマ★★★1/2)

 マット・デイモンとグリーングラスの黄金タッグ復活と呼ぶに相応しいアクション映画。アクションもシナリオも、舞台さえも、絶え間なく動き回ってて忙しないけど、それが醍醐味とも言えるので、大いに満足。
 とにかく誰も彼もじっとしてないのが、すごく面白い。
 ボーンvsCIAというシンプルな構図で、シナリオは目的と行き先の提示だけ。見事に余計な贅肉を削ぎ落とした感がある。
 ただ前三部作で完結してるので、リブートの理由はかなり強引かと。でも良質のアクション映画をまた観れるのは嬉しい限り。
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2017年03月20日

『10 クローバーフィールド・レーン』(DVD鑑賞★★★)

 タイトル詐欺、というべきか。密室スリラーものとしては悪くないし、タイトルであの映画の続編だと分かってる前提だと、言葉の重みが出てくるのも上手い。
 でもこのタイトルで、これを観たかったわけではないと思うんだけどなぁ。
 最後の10分ほどの展開は蛇足。
 それなら最後に「クローバーフィールド」というサブタイトルを持ってくればよかったような。もちろん、それだと分かる人がほとんどいないし、商業的には厳しいのは分かるけど。
 やっぱりタイトル詐欺だよなぁ。
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