2017年12月16日

実写版『鋼の錬金術師』(なんばパークスシネマ★★)

 頑張ってるし、きちんと原作を読んでるのも分かる。でもそれだけに空回りっぷりが見てて辛い。
 コスプレ感は思ったより酷くなく、そのうち慣れるんだけど、エピソードをあれもこれもと詰め込んだ結果、重みを全く感じさせないのには、最後まで慣れなかった。
 ハガレンとしては、詰め込みすぎで深みが感じられないから、原作ファンが怒るのも分かる。
 映画としては、説明セリフが多すぎで、登場人物に共感する前に話がどんどん進むから、盛り上がらない。
 つまり普通につまらない映画でした。

 そういえば、Dr.マルコー演じる國村隼は、どう見ても國村隼にしか見えないので、きっと夜な夜な褌一丁で鶏殺してたり、地下で非道な人体実験をしても「礼には及びません、仕事ですから」とか言ってるに違いない(色んな映画混ざり過ぎ)。
ラベル:映画
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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(なんばパークスシネマ★★★★)

 事件らしい事件は起こらず、それどころかすでに起きてしまった後の物語であり、淡々と静かに話は進む。
 では何もないのかというと、そんなことはなく、観終わった後に、ずっしりと来るものがあり、もう一度観たくなる。
 そんな不思議な映画だった。
 この映画の凄いところは、深い心の傷は、時によって癒されることはない、ということを真摯に描いていることだと思う。そんな残酷な現実を淡々と描いている。
 でもラストに少しだけ希望があった。それで少し救われた気分になった。
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2017年12月10日

『ローガン』(なんばパークスシネマ★★★★)

 老いたウルヴァリンこと、ローガンの最後の旅を描いた映画だけど、それは西部劇であり、ロードムービーであり、何とも郷愁にかられる物語だった。
 戦いに疲れた男と、次世代を担う少女との、少しの間の触れ合いを見事に描いていて、アメコミという枠を越えたと思う。
ラベル:映画
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『メッセージ』(TOHOなんば★★★★)

 SFを116分間堪能出来て、大いに満足。徹頭徹尾SF映画で、異星人とのファーストコンタクトをワクワクしながら観てたけど、あの仕掛けに途中で何となく気付いた時には、SF映画の醍醐味をまざまざと感じられて、すごく嬉しかった。
仕掛けに気付くと、もう一度観たくなるし、そもそもこの映画の脚本と構成が、どれほど良く練られているのか、というのにも気付かされるのが嬉しい限り。
 「そこに自由意志はあるのか」と問いかけられているのも、愉しかった。いやー、これぞSF映画。
ラベル:映画
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2017年12月02日

『GODZILLA 怪獣惑星』(TOHOなんば★★★★)

 かなり異色なゴジラ映画で、SFアニメに特化されてるのは人を選ぶ気がするけど、その尖り具合がすごく面白かった。虚淵玄らしいケレン味のある脚本で、観終わった後に「やってくれたな!」感がありありと。後半の作戦が畳み掛ける展開で熱かったのも嬉しい。
 3部作の1作目ということで、かなりエグいところで終わって、あの絶望感が半端ない。「こいつに勝てるの?」感は、シンゴジラを越えてる。それだけに「決戦機動増殖都市」というパワーワードから連想されるアレとの対決にワクワク。早く次が観たい!
ラベル:映画
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『スプリット』(TOHOなんば★★★)

 ネタバレする前に観てよかった! ラストに「まさかこれもしかして」と思った時、ゾクゾク来て、「やってくれたぜシャマラン!」と喝采。これは本当に一部の観客にしか来ないものなんだけど、自分は見事に対象でした。逆にほとんどの観客には疑問符しか残らないかと。
 ただ1本の映画としてはちょっと微妙。思わせぶりな展開や、場面がコロコロ変わるので、怖さはあまりないし、最後の豹変からはちょっと唐突。普通のどんでん返しを期待してると肩透かしかも。
 でも突き刺さる人には突き刺さるので、ネタバレ読む前に観て欲しい。
ラベル:映画
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2017年11月26日

『グレートウォール』(TOHOなんば★★★)

 僕の考えた最強の万里の長城! みたいなステキ中華ギミック満載のバカ映画でした。
ツッコミどころ満載なんだけど、それが愉しくて仕方がない。バトルも、冒頭のバンジージャンプ攻撃から心わしづかみで、終始ワクワク感たっぷり。愉しすぎる。
 主人公マット・デイモンを如何にして最前線で戦わせるか、という点にだけ絞った超剛球な脚本でした。始めの将軍の犬死っぷりとか、リン将軍の無謀な気球大作戦とか、大好きです。
 みんなで観ると大盛り上がりすること間違い無しの、バトルシップ枠な映画でした。
ラベル:映画
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『夜は短し歩けよ乙女』(TOHO梅田★★★★)

 何というかパワフルという他ない物語で、どこに向かい、どこにたどり着き、どうオチを付けるのか、ワクワクしながら観てた。また『君の名は。』のリアルさとは対極のような、アニメでしか表現できない描写を見事に描いていて、それが凄く愉しかった。
 実は湯浅政明監督の作品は初めてなのだけど、なるほど、これは独特だ。
 賛否両論というより、好き嫌いが激しい、という感じ。アニメらしい、でもどこか童話のような幻想的な雰囲気を持ってる作風は、この原作に見事にマッチしていて、それも愉しかった。
 あと観てる途中は気づかなかったけど、一夜の物語でありながら、四季の物語である、ということにエンドロールで気付いた。こういう作りも面白いなぁ。
ラベル:映画
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2017年11月19日

『ジグソウ ソウ・レガシー』(TOHOなんば★★★)

 あれ、もっと駄目かと思って期待せずに観たら、意外にも面白かった?
 シリーズ全部は観てないけど、1作目の雰囲気が1番出でる気がする。拷問パートと捜査パートのバランスが取れてて、最後まで退屈しないのが良かった。ただ意外性があんまりないのは仕方なし。
 何をやってもジグソウの思惑通りでツッコミどころが多いのも、作ってる時が一番愉しいだろ?と思えるピタゴラスイッチな拷問も、ご愛嬌。
 でも上から刃物投げる大雑把なやり方は、それで連中が死んだら、以降の仕掛け台無しだろw
 にしても、あの熱血指導っぷりには、失礼ながら大いに笑わせてもらった。ハンドメイド拷問装置教室だ。
ラベル:映画
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『インビテーション』(DVD鑑賞★★1/2)

 離婚した妻から招待されたディナー。だけど何かがおかしい。
 不穏な雰囲気がじわじわとまとわり付く感じで、それ自体は良い。でもそれだけが延々と80分続くのがツラい。一度展開がひっくり返るので驚いたけど、また停滞したのが勿体無い。畳み掛けて欲しかった。
 それだけ勿体ぶったのに、残り20分の展開は呆気なく、正直拍子抜け。
ラベル:映画
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2017年11月12日

『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』(TOHO泉北★★)

 エグゼイドのゲームネタを存分に活かした、とは言い難い映画。ネタとしては何でもありだけど、ゲームだからって唐突感しかない。特にショッカー首領三世は適当すぎだろ。
 あとモモタロスをいじってればいい、というのが安易。
 昔のキャラをただ登場させただけでワクワク感が出ると思ったら大間違い、という良い見本。
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『トリプルX 再起動』(TOHOなんば★★★)

 とにかく馬鹿。
 冒頭のタイムリミット10分の理由で、観客にもこの映画に中身がないことが明確に提示される、清々しさ。かっこいいシーンをつなぎ合わせただけなんだけど、それはそれで面白いんだから、困ってしまう。でもギャグはあんまり笑えない。
 ドニー・イェン兄貴が強すぎて、アクション見てるだけで幸福な気分になれるのは嬉しいところ。
 でもあの連中は何考えて行動してるのかさっぱり分からないし、そもそも登場人物の会話の中身が空っぽ。でもそういう映画なんだよ!
ラベル:映画
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2017年10月07日

『エイリアン コヴェナント』(TOHOなんば★★★)

 確かに『プロメテウス』と『エイリアン』を繋げる話ではあるものの、そこにこだわった結果が、あのすっとこどっこいな乗組員のドタバタ劇なら、いかがなものかと。中盤の爆発シーンには失笑しかなかった。ラストのオチもバレバレでかなり微妙。
 エイリアンらしい怖さや迫り来る恐怖はあまりなく、どちらかというと『ブレードランナー』っぽい、SF映画を見せられてるような気がして、これは何の続編だっけと首を傾げる始末。
 とはいえ原点回帰しようにも、これだけエイリアンの存在が観客に知れ渡っていると、エイリアンそのものの怖さを描くのは厳しいんだろうな。でも期待してしまうのは、やはりドキドキ感なんだ。
ラベル:映画
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『イレブン・ミニッツ』(DVD鑑賞★★)

 ピタゴラスイッチかよ!と叫びそうになってしまった。
 11分間の群像劇で、何か起こりそうな雰囲気だけで持たせているだけ。登場人物達を表層的にしか描いてないから、ラストも何のカタルシスもない。個人的には大外れ。
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2017年09月28日

『ハルチカ』(TOHOなんば★★★★)

 1から高校の吹奏楽部を発足させる少女の物語を、主演の橋本環奈の魅力で押し切った感じの映画。
 9人の部員集めからスタートなので、ちと展開がもたつくのが勿体無いし、後半その9人の印象が薄れてしまうのも残念。大勢でやる吹奏楽部らしさは出てたかな。
 正直、話としては同じ部活ものの『ちはやふる』の方が上だと思うけど、ラストの展開は、方向性が全然違ってて良かった。
 部活でも勝負事である以上、全員が勝者にはなれない。その時、勝ち負けだけの部活では人は救えない。どう救われるか。その答えの1つがこのラストだと思う。賛否両論も分かる気がする。
 正直リアリティはないし、そんないい話はそうそう転がってない。でもフィクションぐらい、あんな風に人が救われてもいいんじゃないかと思う。あれはまさしく人が人に救われるラストだった。切磋琢磨するだけが、部活でも仲間でもない、そう思う。
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2017年09月27日

『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(TOHO泉北★★★)

 今年はオリジナル年で、ドラえもん成分はかなり控え目。いつもの面子も大人しく、ひみつ道具もそこまで万能じゃない(大自然の脅威の方が手強い)。
 逆に、ドラえもん要素を取っ払うと、見事なまでにワクワクする大冒険ものになってる。
 南極へ、その下へ、そして10万年の過去へと、縦横無尽の大冒険っぷりが、とても愉しい。
 タイムパラドックスのトリックはちょっと雑かなと思ったけど、10万年という設定を活かしたエピローグが何とも印象深い、良いオリジナル回だった。
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2017年09月24日

『散歩する侵略者』(なんばパークスシネマ★★★★)

 ナンダコレナンダコレナンダコレ。
 観終わった後、すごく混乱しつつ、すごく愉しかった。
 人から概念を奪う異星人の侵略SFなんだけど、ホラーでもあり、コメディでもあり、そしてラブストーリーでもあるという不思議な映画。そして前半と後半の乖離がまた凄い。人から概念を奪うというアイデアもさることながら、たった3人による侵略が世界の破滅に繋がっていく展開が、監督の過去作『回路』を彷彿とさせつつ、今風でもあるのが面白い。
 個人的には長谷川博己のジャーナリストの立ち位置がよくて、演説後の振り切れっぷりが凄く好き。
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『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(大阪ステーションシティシネマ★★★★)

 「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」という台詞を嘲笑うかの如く、会議室でテロリストのアジトを観察し、爆撃命令を出し、爆発する瞬間もモニターで確認できる、という現代の戦争にゾッとさせられた。
と同時に、責任のたらい回しを見せつけられて、苦笑するしかなかった。
 ただ自爆テロの準備が着々と進む中、責任の押し付け合いで時間だけが過ぎていく緊張感と、パン売りの少女の命運が、遠く離れた会議室で決められる現実が重かった。
 ラストも現実的といえば現実的だし、こうなるしかなかったという気はする。またこれが不幸の連鎖になっていくだろうことを暗示させるものだったのが、重苦しい映画に相応しい結末だった。
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2017年09月23日

『三度目の殺人』(TOHOなんば★★★★)

 強盗殺人を自白した犯人と、その犯人の二転三転する発言に翻弄される弁護士。
 まったく底が見えない、不気味とも言える犯人を役所広司が見事に演じていて、終始引き込まれる。事件の真相よりも、この犯人が一体何者なのか、最後まで気になって仕方がなかった。
 勝ちにこだわるクールな弁護士の福山雅治と同じように、観客も役所広司の動機が一体何なのか、そしてそうだったのかと腑に落ちた後にやってくる、深い闇の底のような展開。
 タイトルの意味をどう捉えるかで評価が変わるかと。これは誰かと話したくなる映画だなぁ。
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『虐殺器官』(TOHOなんば★★★)

 押井守監督によるメタルギアソリッド、というのが第一印象。未来的な兵士による潜入ミッションもよく描けていたけど、それよりも登場人物達による小難しい会話劇がとても愉しかった。会話のキャッチボールも、その内容も好みだけど、咀嚼するのが大変。
 会話劇がメインだけど、物語自体もテンポよく進むので、上映時間の割に退屈しなかったのも確か。あと戦闘シーンはレーティングも納得のエグい描写満載。
 個人的には、黒沢清『CURE』を彷彿とさせる展開なのに、ラストはしっくりこなかったのが、ちょっと残念。
ラベル:映画
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