2007年12月30日

映画『シッコ SICKO』(9/9)

「シッコ SICKO」
原題「SICKO」/2007年アメリカ/123分

【監督】マイケル・ムーア
【脚本】マイケル・ムーア
【製作】メーガン・オハラ/マイケル・ムーア
【製作総指揮】キャスリーン・グリン/ボブ・ワインスタイン/ハーヴェイ・ワインスタイン
【出演】マイケル・ムーア

【あらすじ】
 「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」のマイケル・ムーア監督が、今度はアメリカの医療保険問題に鋭いメスを入れる社会派ドキュメンタリー。アメリカは先進国の中では唯一、公的な国民皆保険制度を持たない国。国民の健康保険の大半は民間の保険会社に委ねられている。そのため、高い保険料などが障壁となって、実に約4700万人もの国民が無保険の状態にあるという。
 しかしムーア監督は、営利を追求する民間企業が運営する現在の健康保険の矛盾は、高い保険料を払って加入している大多数のアメリカ国民にこそ深刻な影響を与えていると主張する。本作はそんなアメリカの医療制度が抱える問題点を、他の諸外国との比較や、医療の現場で実際に起きている治療を巡るにわかには信じがたい笑うに笑えない悲惨な事例の数々、さらにはお得意の突撃レポートを通して白日の下にさらすとともに、そうした不条理な事態を引き起こすカラクリとこうした制度を裏で強固に支えている歪んだ構造にも鋭く切れ込んでいく。

【感想】
 嫌がらせが得意な監督、マイケル・ムーアの新作は米国の医療保険問題。
 前作「華氏911」でブッシュ再選阻止の為に、政治色が強すぎたので、その反省か、かなり見やすくなってます。
 まず米国の医療保険の問題をあげて、具体的なエピソードでもって列挙し、次に隣国カナダではこう、イギリスでは、フランスでは、そしてアメリカの仇敵キューバでは、と実証例を挙げて、何故アメリカはこう出来ないのか、と結んでます。
 この手際が本当に上手い。
 マイケル・ムーアというと、単にアポ無し突撃取材な人という印象があるけど、実は「見せたいものを見せる」手腕に長けているのが、良く分かります。
 そういう意味でも興味深い映画でした。

 もちろん、映画の内容である医療保険問題も面白可笑しく、時にはぞっとしながら観てました。日本も他人事とは言えないので、アメリカの現実を知っておく為にも、観ておいて損はない映画だと思いましたね。
 いや、本当にアメリカ怖すぎですよ、、、

【総括】80点
 「見せたいものを見せる」為に、自分に都合の良い情報を列挙するやり口の映画であることは間違いないので、賛否両論ある映画だと思います。また諸外国の保険制度にも良い点悪い点があるのは当たり前で、良い面ばかり強調しすぎなのは、ちょいアンフェアかと。
 それでも私は高評価ですね。何よりも分かり易い。
 あと単純に嫌がらせのやり方がすごく興味深かった(笑)。
 マイケル・ムーアの子供っぽいけどタチが悪く、相手の嫌がる点を的確に突くやり口がステキすぎです。


ラベル:映画 シッコ
posted by ミハイル暁 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | 更新情報をチェックする
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シッコ (Sicko)
Excerpt: 監督 マイケル・ムーア 主演 マイケル・ムーア 2007年 アメリカ映画 123分 ドキュメンタリー 採点★★★★ 何気に厄介な難病を患っているおかげで、新規で生命保険に加入できない私。今入っている..
Weblog: Subterranean サブタレイニアン
Tracked: 2008-01-04 14:41
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