2007年01月11日

長谷川裕一「機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 1巻」☆☆☆☆★


長谷川裕一「機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人 1巻」
【長谷川節全開の、クロスボーンガンダムが再び!】
 終わったと思っていた長谷川ワールドなガンダム、クロスボーンガンダムが帰ってきた。それも、木星帝国との最終決戦との触れ込みで。これは読むしかないですよ、ええ。
 いつも以上に、やりたい放題の長谷川節全開で、ガンダムはガンダムだけど、似て非なるガンダムで、でもこれもガンダムだよなぁというのが正直な感想。
 木星からのコロニーレーザーによる地球直接狙撃を防ぐため、七人の優秀なパイロットだけで突入しよう、ってんだから、荒唐無稽にもほどがあるけど、この熱いガンダムこそ、クロスボーンガンダムです。
 しかも七人って、かっちょよすぎ。
 もちろん、いきなり七人が揃うのではなく、集めるところから話が始まるのも上手すぎ。こういう仕掛けってワクワクしますよね。絵にクセがあるので万人にオススメは出来ないかもしれないけど、漫画好きでガンダム好きな人には必読でしょう。

 でもって裏表紙にも嬉しい仕掛けが(笑)。
 ……これってやっぱり全七巻ってことなのかなぁ。

 イン殺さんでも取りあげていて、もうべた褒め。
 要所要所でオフィシャルストーリーに組み込む気まんまんなのがさすがだと思いました。『すごい科学で守ります!』で培った捏造スキルが全開です。あくまでオフィシャル設定の間隙を狙ってオレガンダムを挿し込む手腕が伝奇作家以外の何者でもありません。

 ガンダム好きは誰でも「オレガンダム」ってのを持ってるわけですが(当社比)、長谷川裕一ほど上手くオレガンダムという妄想を現実化出来る人はいないでしょうね。しかも独りよがりじゃなくて、「おぉ、そうくるか!」「それもありだよね」と読者を納得させるスキルが高すぎです。
 この人、本当に漫画好きですよねぇ。

 そうそう、イン殺さんのこのまとめがステキでした。
「まとめ。そうねえ。マントと I フィールドハンドとムラマサ・ブラスターを積んだクロスボーンガンダム X-1 カッコよすぎってことしかないんじゃないの」
 大いに同感。
 もうやりたい放題すぎです、長谷川先生(笑)。
posted by ミハイル暁 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説&漫画 | 更新情報をチェックする
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