2009年12月28日

2008年映画ベスト&ワースト

 タイトルは間違ってません、2009年ではなく、2008年です(苦笑)。
 大晦日までにゼロ年代ベストを決めて、投票するつもりではいるのだけど、そもそも2009年どころか、2008年のベスト&ワーストを書いていないのに気づいたワナ。
 感想が溜まっているのはいつものこととはいえ(それもどーよどーよ)、せめて毎年のベスト&ワーストはきちんと決めておかないと、振り返るのが面倒です。
 てなわけで、本当に今更ながら2008年のベスト&ワーストを書いておきます。

 ちなみに、過去のベスト&ワーストは以下の通り。
2007年映画ベスト&ワースト
2006年映画ベスト&ワースト
2005年映画ベスト&ワースト



2008年ベスト5

1位 『ダークナイト』
 これは文句なし。オールタイムベスト級の一作。
 とにかくジョーカー役のヒース・レジャーの演技が素晴らしい。それだけにもう見る事が出来ないのが残念でならない。ある意味、伝説になったと言っても過言ではないかと。
 またラストの「ダークナイト」の意味が分かる下りが物悲しい。石持て追われるバットマンの姿は、まさしくヒーローではなく、暗黒の騎士(ダークナイト)だった。

2位 『ミスト』
 最悪で最高の映画。しばらくの間、観たくない。
 そのぐらい素晴らしかった。
 真に怖いのは怪物ではなく、人間だと教えてくれる映画。そして悪意を振り払う事は出来ないという事を証明してくれる映画。

3位 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
 石油馬鹿一代男の半生記ともいうべき、重厚な歴史ドラマ。
 主役のダニエル・デイ=ルイスの鬼気迫る演技が素晴らしく、欲望が人間の形をしたような、感情移入出来ない強烈な個性の持ち主を見事に演じきってる。アカデミー主演男優賞受賞も納得。
 物語も皮肉たっぷりで、ラストの結末が痛快そのもので、上手い。ポール・トーマス・アンダーソン監督は、なにげにデビュー作から追いかけてるので、今後も楽しみ。

4位『ウォーリー』
 ピクサーなら安心という期待を裏切ることのない出来。
 ウォーリーの挙動が愉しすぎる。萌えというのは、デザインではなく、描写や仕草から表れるものだという良い証明。ワクワクする展開といい、見せ方の上手さといい、大人でも子供でも愉しめる良作。さすがピクサー。

5位 『トウキョウソナタ』
 マイフェイバリット監督である黒沢清枠として一本(笑)。
 監督枠の補正が多少あるものの面白かったのは確か。前半は良かったのだけど、後半がやや微妙。ラストのまとめ方がもう少し上手ければ、というところ。
 一番印象的なのは、ハローワークに並ぶ行列のシーン。「俺たち、ゆっくり沈んでいく舟みたいだ」という台詞が、本当に怖かった。さすが黒沢清。

 次点は、『アフタースクール』『クローバーフィールド/HAKAISHA』
 前者は、邦画から一本。上手く騙されたと嬉しくなる、後味の良い騙し方をしてくれる映画。堺雅人の笑顔にはホント騙されます。
 後者は、観ててホント愉しかった。映画としての出来はともかく、仕掛けの馬鹿っぽさが個人的に好み。


2008年ワースト5

1位 『L change the WorLd』
 見所は、松山ケンイチのLだけ。邦画の大作にありがちな、ぐだぐだ脚本の典型。何でここまでつまらなくする事が出来るのか不思議でならない。
 ツッコミどころ満載の脚本については、感想で書いた通り。この脚本でゴーを出せる度胸だけは認めてもいいかと。

2位 『ジャンパー』
 予告編で全て美味しいところを出し切ってしまった映画。ある意味正しい予告編かもしれないけど、騙された感たっぷりで。
 あと、これほど感情移入出来ない主人公も珍しい。自己チュー過ぎて痛々しい。

3位 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
 正直、面白みがなく、退屈だった。押井守監督ファンの私ですらそうなのだから、一般の観客にとっては苦痛だったかと。ファンでもいつかどこかで語られた話とテーマで、その集大成というより、劣化版を見せられている気分になる一作。
 あと、これでは同時期に上映された、宮崎駿『ポニョ』には勝てない。

4位 『闇の子供たち』
 話が分かりづらく、見せ方もあまり上手くない。
 それよりもなによりも、後味が悪すぎ。観客を鬱にさせる為に作ったとしか思えない映画。しかもただそれだけが目的に見えてしまう。そこは『ミスト』のようにもう一歩踏み込まないと。

5位 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
 バートン&デップという、鉄板コンビながら面白くなかった。
 悪くないけど、期待度が高いだけに、がっくり。もう少し観るところがあっても良いと思う。

 こうやって振り返ってみると、2008年って良作揃いだったなぁと感慨深い。
 『ダークナイト』『ミスト』はゼロ年代ベスト入りは間違いないし、ベスト5には入れなかったけど、映画としての出来はピカイチだった『ノーカントリー』など、アカデミー受賞作も納得だった。
 これらを踏まえて、2009年を見てみると……さぁ、どうなることやら(笑)。
posted by ミハイル暁 at 00:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画ベスト&索引 | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 久々の更新が大晦日になってしまいました。 という訳で恒例の私的映画ベストです。 今年観た作品は23本。昨年より1本少ないです。 体調や多忙だった事もありますが、それよりも観たいと思わせる作品..
Weblog: 葎座雑記
Tracked: 2010-01-01 21:16