2006年01月14日

映画『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』(6/4)

「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」
原題「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」/2005年アメリカ/95分

【監督】富野由悠季
【脚本】富野由悠季
【製作】吉井孝幸
【絵コンテ】富野由悠季
【声の出演】飛田展男/池田秀一/古谷徹/鈴置洋孝/岡本麻弥/勝生真沙子

【あらすじ】
 宇宙世紀(ユニバーサル・センチュリーとルビ)0087年。地球に住む特権階級の権益を代表する地球連邦軍のエリート部隊「ティターンズ」と、スペースコロニーに住む人々の側に立つ反連邦軍組織「エゥーゴ」の対立は深刻化していた。宇宙は再び戦乱の時を迎えようとしていた。
 スペースコロニー"グリーンノア"に住む高校生のカミーユ・ビダンは、権力をふりかざす連邦軍軍人への反発から、訓練中に落下事故を起こした新型MS(モビルスーツとルビ)"ガンダムMk-II"を奪取。おりしも偵察中だったエゥーゴのMSと出会い、そのままエゥーゴへと身を投じることになる。面目を潰されたティターンズは追撃し、カミーユの母親を人質とする卑劣な作戦を強行した。その結果、カミーユの目前で両親が立て続けに死に至るという惨劇が発生し、激しい衝撃を与えた。

 だが、カミーユには悲しむ時間も与えられなかった。エゥーゴは連邦軍本部のある南米ジャブローへと降下作戦を計画し、カミーユもまたエゥーゴ側のパイロットとして本格的な作戦参加を要請されたのだ。カミーユは大気圏突入という生死の狭間を目撃し、戦いを生き抜く中でパイロットとして天性の力量を発揮するようになっていく。
 その果てに地上へ降りたカミーユは、先の一年戦争後に英雄とされたアムロ・レイと出会うことになる。そのアムロの存在を、誰よりも敏感に察知する男がいた。彼の名は、シャア・アズナブル......アムロと幾度となく死闘を繰り広げたライバルのシャアは、クワトロ・バジーナと名を変え、エゥーゴに参加していたのだった。

 この"再会"の運命が、やがて人々の未来を大きく揺るがし始める......。

【感想】
 色んな意味で、各地のサイトで評判通りの出来でした。
 いや、面白かった。
 実はZガンダムには全然思い入れがなく、そもそもストーリーもうろ覚えだったので、「あぁ、こういう話だったっけ」とか「そういえば、こんな話だったかなぁ?」とか「ここはストーリー的には新作なんだろうか?」とか、ある意味新鮮な気持ちで観る事が出来ました。
 その意味では、ちと嬉しい誤算。

 物語は、大なたを振るってかなりカットしているものの、必要最低限の部分はあるかなという印象。
 もちろん、説明がほとんどないので、話が分かりにくいことは分かりにくいんですけどね。
 主人公のカミーユは、アムロ以上に鬱々していたという印象があったのだけど、思ったほどそうじゃなかったし、クワトロは言動もかなりまともだったし、アムロは美味しいところをかっさらっていったし、いい感じでダイジェストしてました。
 この辺の手腕はさすが富野監督というべきかと。
(でもこれだけカットしてもまだテレビ版の14話だし……三部作で全50話ってのは辛いんじゃないかなぁ。。。)

 問題の新作と旧作のカットは、その差が歴然で、始めは違和感ありまくりだったものの、途中からさほど気にならなくなりました。いや、ギャップは凄い激しいんですけどねぇ。キャラの顔は丸くなって明らかに別人だし、MSは言うに及ばず。
 まあ、そのギャップも楽しみの一つと思うぐらいでもいいかなぁと。


【総括】80点(但し映画としては40点)
 とにかく言える事。
 新作のMS戦闘シーンがかっちょよすぎ。最高すぎ。素敵すぎ。

 大気圏突入辺りのライラが乗るガルバルディβの戦闘シーンの演出が素晴らしいこと、素晴らしいこと。ガンダムMk2がガルバルディβに蹴りを入れたところの描写など、神がかってるくらいのかっちょよさです。特別な武器など使ってない、シンプルな近接戦闘のはずなのに、手に汗握らせてくれます。
 後はもう観てるのが愉しくて愉しくて仕方がないといった風で、地球に降りてからのギャプラン戦、アッシマー戦は、心の中で小躍りしながら観ていたような気がします。ギャプランはともかく、お世辞にも格好いいとは思えないUFOロボなアッシマーも、変形シーンを観てしまうと印象が一変しました。あと散弾を喰らった時のやりとりとかも、描写細かすぎです。

 白眉はもちろん、クワトロ(シャア)とアムロの再会シーン。
 二人が意識せず語り合うもんだから、カミーユ置いてけぼり(笑)。クワトロが操縦桿をぎゅっと握ったりする細かい動作といい、アムロがMS乗ってる気分で特攻かます描写といい、落下するアムロをMk2がマニュピレーターで掴むところの繊細さといい、ラストに相応しい出来でありました。
 とにかく、かっちょよかったなぁ。

 もちろん、映画としてはダイジェスト版でしかなく、一般客はおろか、ガンダム知っててもZは見てない人々(結構自分の周りにいました)、あるいはZを見てたけどうろ覚えな人(つまり私)にとっても、ストーリーを追うのが辛いのも確か。
 そういう意味で、映画としてはオススメ出来ませんな。
 ……初見では演出のかっちょよさを体験するだけでもいいかと(笑)。
(何げにミハイル暁さんは、映画としてのトータルの出来を見捨てている様子)
posted by ミハイル暁 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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