2017年01月21日

『シン・ゴジラ』(TOHOなんば★★★★1/2)

 素晴らしく面白かった。今すぐにでも、もう一度観たくなってる。
 ワクワクと畏怖がない混ぜになった、この感覚は何だろう?
 個人的に一番の驚きは、こんな前向きで希望的な物語を、庵野秀明という監督が作り出したこと。『エヴァ破』初見時の感覚に近いんだけど、あの時以上にそれを感じる。みんなが見たかったエヴァを見せてくれた、と言うべきか。
 誰にでもオススメ出来る映画ではないけど、エヴァのテレビシリーズの前半が好きなら絶対に琴線にヒットするので、悪いことは言わないから、早く観た方がいいよ。あのワクワク感が見事に詰まってるし、見事に進化してる。
 『シン・ゴジラ』については、入院中の相方にも感想を言ったけど、一言でいうと「エヴァのヤシマ作戦を2時間たっぷりみせてくれる」。なのでゴジラは使徒、日本政府はエルフ本部、と置き換えるとさらに分かりやすい。
 但し、エヴァは出ない。人類の知恵と勇気と努力で立ち向かうのだ!
posted by ミハイル暁 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | 更新情報をチェックする

『葛城事件』(ブルク7★★★★)

 とにかく観てるのが辛かった。これほどキツイ映画は久しぶり。
 退屈とか、出来が悪いとかではなくて、真逆の意味で。
 家族という幻想はそこにはなく、ただの地獄であり、それが徐々に崩壊していく。その様をまざまざと見せつけられる。
 でもそれだけなら、ただの胸糞悪い映画だ。

 登場人物の誰一人、共感も出来無ければ、同情も感じない。三浦友和演じる、クズな父親など特にだ。
 でも時折垣間見えるのだ、幸せであった家族の残滓を。
 アパートでの最後の晩餐についての雑談、一枚の幸せそうな家族写真、そして新築祝いでの和やかな雰囲気とみかんの木。
 だからこそ余計に観ていて辛い。そして泣けてくる。
 次男の凶悪犯罪はただの結果であり、「どうしてこうなった!」は、自業自得でしかない。
 でもそうでない今もあったはずで、それが分かるだけに、ただただ物悲しい。
 ラストの三浦友和とみかんの木が、まさに象徴的な映画だった。
ラベル:映画
posted by ミハイル暁 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | 更新情報をチェックする

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