2016年08月28日

『ヒメアノ~ル』(TOHOなんば★★★★)

 とにかくタイトルが出るタイミングが素晴らしい。
 ここからが本番だぞと言わんばかりで、これには驚かされた。
 そして殺人鬼森田がとにかく怖い。息をするように嘘をつき、何の躊躇もなく人を殺害する。感情の振れ幅がないのが逆に恐ろしく、またリアリティがあった。
 日常の描き方がすごく丁寧で、地に足の着いてる。濱田岳のデートでの一連のやり取りなど、あるある過ぎて、クスクス笑わさせられた。そんなやり取りが描かれてるからこそ、殺人鬼が突如現れた非日常に変わった瞬間が、納得行くものになってるし、ギャップとして上手く機能してる。
 森田の行動には一ミリとて共感は出来ないけど、その過去と原因については、身につまされる。
 誰しも望んで堕ちるわけではない、とラストシーンで描かれるのが、切なすぎる。犬を避けた行動は、とっさのものだったのか、残っていた良心なのか。
ラベル:映画
posted by ミハイル暁 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | 更新情報をチェックする