2016年08月28日

『ヒメアノ〜ル』(TOHOなんば★★★★)

 とにかくタイトルが出るタイミングが素晴らしい。
 ここからが本番だぞと言わんばかりで、これには驚かされた。
 そして殺人鬼森田がとにかく怖い。息をするように嘘をつき、何の躊躇もなく人を殺害する。感情の振れ幅がないのが逆に恐ろしく、またリアリティがあった。
 日常の描き方がすごく丁寧で、地に足の着いてる。濱田岳のデートでの一連のやり取りなど、あるある過ぎて、クスクス笑わさせられた。そんなやり取りが描かれてるからこそ、殺人鬼が突如現れた非日常に変わった瞬間が、納得行くものになってるし、ギャップとして上手く機能してる。
 森田の行動には一ミリとて共感は出来ないけど、その過去と原因については、身につまされる。
 誰しも望んで堕ちるわけではない、とラストシーンで描かれるのが、切なすぎる。犬を避けた行動は、とっさのものだったのか、残っていた良心なのか。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月27日

『デッドプール』(TOHOなんば★★★★)

 事前情報からもっとぶっ飛んでるかと思いきや、意外に地に足がついたデッドプール誕生話だった。
 とはいえ、敵を容赦なく殺す間も、べらべらと喋りまくり、軽口と下ネタを垂れ流すデッドプールさんの魅力満載な作品。まるでDVD特典のオーディオコメンタリーを聞いてるみたいだ。第四の壁を突破して、他の映画ネタや「Xメンが2人しかでないのは制作費少ないから?」とかメタなツッコミを入れるデップーさん、マジ凄い。プロフェッサーネタは笑った笑った。
 ただもっと爆笑するような感じかと思ってたら、クスクスという感じだったかな。下品なギャグも多いはずだけど、字幕版はかなりマイルド。吹替版はもっと直接的らしいので、吹替版の方がオススメかも。
 あと血なまぐさいし、エロいよ。「カレンダーガール」の曲を流しながらの行為が何ともはや。
 それとエンドロールは最後まで必ず観ること。Cパートひどすぎだろ。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月07日

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(DVD鑑賞★★★1/2)

 中年オヤジの再生、親子の絆、ロードムービー、料理モノに加えて、SNSも小ネタに使うと、盛り沢山なのに、しっかりとまとめ上げている脚本が上手い。テンポよく話が進むのも心地よい。料理も旨そうで、こんなフードトラックが近くに来たら、食べに行くよな、という説得力があるのが面白い。
 ただ難点は邦題で、フードトラックを始める展開が分かってしまうのは如何なものかと。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月29日

『アイアムアヒーロー』(TOHOなんば★★★★)

 原作未読。
 日本ゾンビ映画の快作誕生、というべき作品。大規模なパニック映画としても大満足。序盤の日常から非日常に変わるシーンは疾走感がある上に、日本らしさも存分に出てたのが素晴らしかった。
 中盤は多少ダレるけど、クライマックスの展開にはかなり燃えた。
 特筆すべきは、邦画もここまでやれるのだ!と言わんばかりの人体破壊描写やグロさ。ここまでやってくれると、逆に清々しい限り。これは確かにテレビ放映は無理だ。高速道路のシーンも今までの邦画にはあまり観られなかったもので、韓国ロケなら、ここまでやれるのか、と大いに関心。
 あと主演の大泉洋がはまり役。
 妄想が強くて、世界が一変しても自分は変われないと嘆く姿には、大いに共感できるし、それだけにジンときた。
 故にクライマックス、決意してからの展開が燃えること燃えること。まさしくタイトル通り、ヒーロー誕生。
 これもそこまでの情けなくて、でも等身大の人間を見事に演じた、大泉洋の熱演あってこそだ。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月25日

『ズートピア』(TOHO泉北★★★★1/2)

 これは見事なバディムービー。ウサギ警察官とキツネの詐欺師の掛け合いが凄く心地よい。ひょんな事からコンビを結成し、信頼関係を作り、助け合い、でも決裂し、また関係を結ぶ。
 誘拐事件の捜査をしながら、相棒となっていく。この脚本が素晴らしい。
 物語もテンポ良く、伏線もしっかりあり、驚かす展開あり。その合間に、映画の小ネタがあったりと盛り沢山。
 しんみりしたり、考えさせられたり、ハラハラドキドキしたり、観終わった後は満腹なること間違いなし。
 この映画は老若男女にオススメ出来るかと。

 エンターテイメントとしての出来も素晴らしいけど、政治的、社会的にも、かなり深い作品でもある。
 肉食動物と草食動物が仲良く暮らすズートピアは、まさしくアメリカそのもので、何にでもなれると標榜しつつも、現実はそうではない、と突き付けてる。
 登場人物達について語るもよし、伏線を見事に回収する脚本について語るもよし、ズートピアという現実同様矛盾や差別を隠し持つ世界観について語るもよし、そんな風に幾らでも語る事が出来る素晴らしい映画だ。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日

『映画クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』(TOHO泉北★★★★)

 控え目に言っても、これまた傑作。
 オトナ帝国や戦国大合戦とは違う方向性で、これだけのものを作れるのは凄い。
 今回も、子供よりも、子供連れで来た親を泣かせる内容。子を持つ両親なら共感するお話なんだよなぁ。
 悪夢描写が生々しくて、普通にトラウマもの。かすかべ防衛隊の真っ直ぐな行動が、少女の心を解きほぐしていくのは、爽快感があって、素晴らしい。少女の父親の行動は納得は出来ないけど、親視点では共感出来るのも上手い。決着の付け方も、戦って勝ち、という単純なものでないのもまたよし。
 でも一番関心したのは、EDの夢のカット。
 あれ、すごく深い内容になってる。理解すると、また泣けてくる。父親の夢が最高だった。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月05日

『追憶の森』(なんばパークスシネマ★★1/2)

 マシュー・マコノヒーと渡辺謙が、青木ヶ原樹海を彷徨うお話で、内容も予告編そのまんまだった。
 故に、想像以上の展開は全く無く、オチもそうなるよね、という感じで、面白みに欠けること、この上ない。奥さんとの過去話もいいんだけど、何故か心に響かないのが難点。オチも、悪くないとは思うけど、日本人なら伏線が出た時、違和感を感じるのは間違いなくて、その意味で驚きがなかったのは、仕方なし。
 にしても、一番驚いたのは、救急車搬送シーン。展開上分かってたとはいえ、病気じゃないのかよ!と心底ビックリ。唐突すぎだろ。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月01日

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(なんばパークスシネマ★★★)

 実は、岩井俊二監督作品を観るのは初めて。
 前半、黒木華の主体性の無さにはイライラするものの、中盤からの、現実と虚構の合間にいる、つまりは映画を観てるのだ、という感覚は面白かった。
 正直、どこで着地するのかをハラハラしながら観てたけど、夢は覚めるものだと言わんばかりに、黒木華の成長と現実への帰還で締めくくるのは上手い。面白い映画体験だった。
 あと圧倒的な百合映画。うん、悪くない。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月31日

『マジカル・ガール』(シネ・リーブル梅田★★★)

 日本の魔法少女アニメに憧れる白血病の少女に望みを叶えようとする物語、という粗筋から遥か斜め上を行く、且つブラックな展開を辿る物語。登場人物達の辿り着く先は、ある意味自業自得ではあるものの、ボタンの掛け違いでそこまで不幸にならなくても、と思ってしまう。
 タイトルや粗筋から想像した内容とはかけ離れていて、ただただ負の連鎖が続いていく。それは悲劇的でもあり、喜劇的でもある。望みを叶えるには、奇跡も魔法もない代わりに、代償を要求するのは現実的ではある。
 でも多少の救いは欲しかった。あの登場人物の結末だけは可哀想過ぎた。。。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月27日

『ボーダーライン』(なんばパークスシネマ★★★)

 主人公のFBI女捜査官が、何も知らないまま、メキシコの麻薬戦争の最前線に叩き込まれるのを、観客も一緒に有無を言わさず体験させられる映画。冒頭の襲撃シーンから緊張感クライマックスで、それがずっと続く。キツい。
 FBIの女捜査官は狂言回しで、主人公は明らかにベニチオデルトロ。復讐のためなら容赦もなければ、躊躇もない、あの暗い目つきが怖すぎる。
 ラストも爽快感などまるでなく、終わりのない地獄が続くことが容易に想像できる、壮絶な映画だった。
タグ:映画
posted by ミハイル暁 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の一言感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする