2016年11月19日

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(DVD鑑賞★★★)

 有名になりすぎてアポなし突撃取材も出来なくなったマイケル・ムーアが、アメリカ国外に飛び出して、外国の社会システムの良かった探しをするお話。といっても、そこはムーアらしく、皮肉たっぷりで面白い。
 昔の刺々しい演出はかなり薄まっていて、アメリカでは到底考えられない社会システムを羨むようでもあった。正直、日本人から視ても羨ましいモノばかりだったけど。
 あとオチの『オズの魔法使』は、「なるほど、そう締めるのか」と感心した。
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『ちはやふる 下の句』(TOHO梅田★★★)

 この下の句はちょっと微妙な出来。
 上の句がチーム結成から結束までを題材にしていたのに対して、今度は個人をメインにしているけど、これがあまり成功していない。完成度は明らかに上の句の方が上。
 千早のワガママに振り回されてしまう前半の展開が、きちんと解決した形になってないのも問題。
 ただそれでも、千早役の広瀬すずは当たり役という他なく、今作でも魅力的過ぎる。野村周平、真剣佑の男性陣が振り回されるんだけど、それもまた仕方なしと思わせてくれるぐらいだ。脇を固めるかるた部の面々や、道を示す役どころの國村隼も、また良い。
 役者陣の頑張りに助けられた、というのが正直なところ。

 漫画原作の実写化、というだけでああだこうだと言われるけれど、結局は、漫画原作云々ではなく、その出来次第だと思う。もちろん原作愛は必要だけど。
そういう意味では、ちはやふるの実写化は、確実に成功例として挙げて良いかと思う。
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2016年11月10日

『デスノート Light up the NEW world』(なんばパークスシネマ★★)

「自分は頭が良くて、相手の上を行ってる」と思ってるけど、全然そうは見えない登場人物達の行き当たりばったりな行動を、延々見せつけられる、というステキな映画。
観客を驚かせるためだけの脚本は、観ていて本当に痛々しい。
を空っぽにして観てる分には面白いけど、真面目に考え始めると、ツッコミどころ満載で、疑問しか浮かばないのは勘弁して下さい。ラスト15分ぐらいは、登場人物達が何故そんな行動するのか、さっぱり分からなかったです。

にしても、エンドロール後の「あれ」には正直うんざり。
あんな馬鹿なことを最後に入れよう、とか言ったヤツは、デスノートに名前書かれるといい。
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2016年09月04日

『エクス・マキナ』(テアトル梅田★★★1/2)

 女性形人工知能(AI)を題材にしたSF映画、ということしか知らずに観に行ったけど、これは面白かった。
 ほぼ全編、AIについての問答なので、好きな人にはたまらない、逆に興味なければ退屈と感じてしまうかも。ただそれだけの映画でなくて、捻りもオチもある。
 女性形AIを演じたアリシア・ヴィカンダーの演技が素晴らしく、機械らしい表情と、たまに見せる人間らしい戸惑いがすごく良かった。主人公が惹かれるのも正直分かる。あと社長役のオスカー・アイザックの胡散臭さも、また良い。
 物語自体は、冴えない雰囲気の主人公と、髭もじゃ親父、あとヒロインの問答で終始するものの、クライマックスに至る展開は刺激的だし、伏線もきちんと消化されていて、お見事。
 ただ主人公の心理状態がちょっと微妙。まあこれにもオチがついてるので、納得出来るけど。
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『カルテル・ランド』(シネ・リーブル梅田★★★)

 「地獄への道は善意で舗装されている」というのがしっくり来るドキュメンタリー映画。
 メキシコ麻薬戦争で、麻薬組織に対抗するため、自警団を結成する。それは善意であり、使命感だ。でも、そこから行き着く先は、また違う地獄でしかなかったというのは、何という皮肉。
 町を守るための自警団が、変容し、腐敗し、暴走し、そして麻薬組織に取り込まれて、結局は、同じものになってしまう。組織が大きくなればなるほど直面する当たり前の問題であっても、善だと信じて、生まれ出たものもそうなってしまうのか、というのは何ともキツい現実だ。
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2016年08月28日

『ヒメアノ〜ル』(TOHOなんば★★★★)

 とにかくタイトルが出るタイミングが素晴らしい。
 ここからが本番だぞと言わんばかりで、これには驚かされた。
 そして殺人鬼森田がとにかく怖い。息をするように嘘をつき、何の躊躇もなく人を殺害する。感情の振れ幅がないのが逆に恐ろしく、またリアリティがあった。
 日常の描き方がすごく丁寧で、地に足の着いてる。濱田岳のデートでの一連のやり取りなど、あるある過ぎて、クスクス笑わさせられた。そんなやり取りが描かれてるからこそ、殺人鬼が突如現れた非日常に変わった瞬間が、納得行くものになってるし、ギャップとして上手く機能してる。
 森田の行動には一ミリとて共感は出来ないけど、その過去と原因については、身につまされる。
 誰しも望んで堕ちるわけではない、とラストシーンで描かれるのが、切なすぎる。犬を避けた行動は、とっさのものだったのか、残っていた良心なのか。
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2016年08月27日

『デッドプール』(TOHOなんば★★★★)

 事前情報からもっとぶっ飛んでるかと思いきや、意外に地に足がついたデッドプール誕生話だった。
 とはいえ、敵を容赦なく殺す間も、べらべらと喋りまくり、軽口と下ネタを垂れ流すデッドプールさんの魅力満載な作品。まるでDVD特典のオーディオコメンタリーを聞いてるみたいだ。第四の壁を突破して、他の映画ネタや「Xメンが2人しかでないのは制作費少ないから?」とかメタなツッコミを入れるデップーさん、マジ凄い。プロフェッサーネタは笑った笑った。
 ただもっと爆笑するような感じかと思ってたら、クスクスという感じだったかな。下品なギャグも多いはずだけど、字幕版はかなりマイルド。吹替版はもっと直接的らしいので、吹替版の方がオススメかも。
 あと血なまぐさいし、エロいよ。「カレンダーガール」の曲を流しながらの行為が何ともはや。
 それとエンドロールは最後まで必ず観ること。Cパートひどすぎだろ。
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2016年07月07日

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(DVD鑑賞★★★1/2)

 中年オヤジの再生、親子の絆、ロードムービー、料理モノに加えて、SNSも小ネタに使うと、盛り沢山なのに、しっかりとまとめ上げている脚本が上手い。テンポよく話が進むのも心地よい。料理も旨そうで、こんなフードトラックが近くに来たら、食べに行くよな、という説得力があるのが面白い。
 ただ難点は邦題で、フードトラックを始める展開が分かってしまうのは如何なものかと。
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2016年06月29日

『アイアムアヒーロー』(TOHOなんば★★★★)

 原作未読。
 日本ゾンビ映画の快作誕生、というべき作品。大規模なパニック映画としても大満足。序盤の日常から非日常に変わるシーンは疾走感がある上に、日本らしさも存分に出てたのが素晴らしかった。
 中盤は多少ダレるけど、クライマックスの展開にはかなり燃えた。
 特筆すべきは、邦画もここまでやれるのだ!と言わんばかりの人体破壊描写やグロさ。ここまでやってくれると、逆に清々しい限り。これは確かにテレビ放映は無理だ。高速道路のシーンも今までの邦画にはあまり観られなかったもので、韓国ロケなら、ここまでやれるのか、と大いに関心。
 あと主演の大泉洋がはまり役。
 妄想が強くて、世界が一変しても自分は変われないと嘆く姿には、大いに共感できるし、それだけにジンときた。
 故にクライマックス、決意してからの展開が燃えること燃えること。まさしくタイトル通り、ヒーロー誕生。
 これもそこまでの情けなくて、でも等身大の人間を見事に演じた、大泉洋の熱演あってこそだ。
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2016年06月25日

『ズートピア』(TOHO泉北★★★★1/2)

 これは見事なバディムービー。ウサギ警察官とキツネの詐欺師の掛け合いが凄く心地よい。ひょんな事からコンビを結成し、信頼関係を作り、助け合い、でも決裂し、また関係を結ぶ。
 誘拐事件の捜査をしながら、相棒となっていく。この脚本が素晴らしい。
 物語もテンポ良く、伏線もしっかりあり、驚かす展開あり。その合間に、映画の小ネタがあったりと盛り沢山。
 しんみりしたり、考えさせられたり、ハラハラドキドキしたり、観終わった後は満腹なること間違いなし。
 この映画は老若男女にオススメ出来るかと。

 エンターテイメントとしての出来も素晴らしいけど、政治的、社会的にも、かなり深い作品でもある。
 肉食動物と草食動物が仲良く暮らすズートピアは、まさしくアメリカそのもので、何にでもなれると標榜しつつも、現実はそうではない、と突き付けてる。
 登場人物達について語るもよし、伏線を見事に回収する脚本について語るもよし、ズートピアという現実同様矛盾や差別を隠し持つ世界観について語るもよし、そんな風に幾らでも語る事が出来る素晴らしい映画だ。
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